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村上春樹バルセロナでのスピーチを読む

 村上春樹が先日、カタルーニャ国際賞の授賞式の際に行ったスピーチ


全文は
 こちら から 読めます。 ( ←クリックして下さい。)



色々な意見があるでしょうが個人的には・・・・










 よっ、 待っていました !!






丁度今読んでいる本が     ”大津波と原発 ”


内田樹 × 中沢新一 × 平川克美 の三氏が ”ラジオデイズ” で語っているものを

文字おこしした物なのですが・・・。


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( 実はこれらを一気に平行して読んでいるので中々読み終わらず・・。)



内田樹氏といえば ” 村上春樹にご用心 ” (その他素晴らしい哲学書)の著者でもあり


巷では”村上春樹専門家”としても知られている方。



この方と中沢新一氏の言葉を読みながら


”甘いって言われるんだろうな~。” 



と思いつつそこに”ムラカミ的なもの”を感じていた所なのです。






この村上春樹のスピーチには賛辞だけでなく批判もあるようで、


確かに被災地からのtwitteで


” なんで日本で日本人にむけてスピーチしないんだ?”


というような批判も多く見ました。


確かに、村上春樹氏といえばマスコミ嫌いで知られていますし


彼のスピーチを聞く機会は外国の通信社を通しての方が最近は多いですが・・


彼の言葉がどこで発せられたか、なんていうのは関係ないと私は思います。


今回の福島の原発事故で徹底的に失った日本の国際的信用。そんな状況の中でも


世界に向けて日本人が本当に感じていることを発信して、そしてそれを尊敬を持って


聞いて貰える。 そんな人材が日本には悲しいほどに少ないという中で


村上春樹氏のスピーチは非常に貴重な物だと思うのです。



日本のマスコミのインタビューに答えるっていうのも、正直、村上春樹が古館一郎やなんかと・・


同じ周波数で話せるとは思えない・・・。 


いや、別にどこで誰に向かおうといいじゃない。そんな事は。



こちらも最近、溜め込んでまだ読みきっていない雑誌なのですが

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最近、こういう ”どこどこから何ミリシーベルトが検出された。” とか ”東電救済スキーム”とか


”どこどこ産の食べ物はどうだ。” とか ” ○○という食品は安全” とか


数値的な話しに終始しすぎていて、 精神論というか、文明史的な批判をしないまま


通り過ぎてないか??と焦っていた私ですが


そこで村上春樹に世界に向けて、 長崎・広島原爆の事までに遡ってスピーチしてもらって


正直、こういう論調はこの3ヶ月間に他の言論人から既に充分語られた内容なんだけれども

(内田先生の言葉とは恐ろしい程共通点がある・・・) 


それでもこれを ムラカミ言葉で話すっていう意義はとてつもなく大きいと私は思います。



勿論、私だってこういう数値的な情報は必要だと思いますが、でもそればかりに目を奪われて


いたら以前と同じような道を知らず知らずに辿ってしまう・・そんな気がします。



長いスピーチですが、是非全文をゆっくり読んでいただきたいのですが、


私が ” これぞムラカミハルキ! だから私はあなたが好きなんだ ” と思ったのは


以下の文です。



日本で、このカタルーニャで、あなた方や私たちが等しく「非現実的な夢想家」になることができたら、そのような国境や文化を超えて開かれた「精神のコミュニティー」を形作ることができたら、どんなに素敵だろうと思います。それこそがこの近年、様々な深刻な災害や、悲惨きわまりないテロルを通過してきた我々の、再生への出発点になるのではないかと、僕は考えます。我々は夢を見ることを恐れてはなりません。そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。人はいつか死んで、消えていきます。しかしhumanityは残ります。それはいつまでも受け継がれていくものです。我々はまず、その力を信じるものでなくてはなりません。



”精神のコミュニティー” 


3月11日から3ヶ月経ちましたが、今日も被災地では多くの人があの時間に黙祷を捧げました。


あまり触れられなくなりましたが、遺体捜索はまだ続いています。


そういう事に思いを馳せる人が被災地以外でどれだけの数存在するでしょうか???


津波被害にあった地域の人だって、福島の避難地域に住む人の事だって彼らは自分と同じ


コミュニティーに住む人たちなんだ。と思える想像力、共感力、


”精神のコミュニティー” ってそういう事なのかな? と勝手に理解しました。




そして、 

力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」



先に話した本、”大津波と原発” の中で


中沢新一氏が


”あそこに太陽光発電パネルをたくさん並べて発電システムに変えていくことだと思います。”

” 福島県の人たちも三陸の人たちも、東北の別の県に移動していく人たちが増えてくると思いますけど
も、そういう人たちが放棄された農地を借り受けて、そこをもう一回自分達で拓いていって、
今度こそは今までのように国の農業政策に振り回されたりするような農業じゃないものを自分達で
作っていくというような態勢に入っていくことが望ましいと思います。”


”宮沢賢治みたいな人が東北をどうするかって考えていたのは、こういう時のためなのだと思うのです。
イーハトーブの思想なんて、これからの復興の基本思想に捉えていくべきものです。
<中略>
僕の考える”緑の党”の旗には、宮沢賢治と紀州の南方熊楠が描かれるんだ。”



と仰っています。




甘いな~ なんて言うなかれ、



原発無しはいいけどじゃ、どうやって経済レベルを維持していくの??



なんていう言説はもううんざり!


経済効率という目の前の餌に釣られて闇雲に走り続ける方がよっぽど愚かだと

いう事にみんなもう気付き始めているはず。


夢見る夢子と言われようとも、


「非現実的な夢想家」達は今こそ、力強く叫び、歩いていく時なのです。




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by melodynelson-2812 | 2011-06-12 00:24 | 時事
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