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日本についてすぐに・・

日本に来ると ”ご案内” 攻めに発狂しそうになる。


今回は成田に着いてからの時間の節約を考えて

パリから羽田に乗り入れている日系の会社の便で来たのだけど

(それにしても成田から都内への移動がないというのは私のようにその後の移動が長い人にとっては最高に便利だ!!)049.gif


その機内でまず、

酩酊した男性やヘッドフォンからの音漏れにお構いなしの男性のイラストが

書かれた映像が流れて

”周りの方への配慮ある行動”をお願いされる。





羽田の荷物受け取り場では延々と”必要書類の記入・提出と手荷物検査上を通る

時は一旦停止ラインで止まれ”の案内がご丁寧に

日本語→英語→韓国語→中国語でのべつくまなく流れている。





受け取り場のトイレを使用する間だけでもこの案内攻撃に頭痛がしそうだったのに

一日中、あそこにいる係員の人は耐えられるのか?と余計な心配をしてしまった。 

これらの案内は本当に必要なのかと真剣に検討される事はあるんだろうか? 

静寂という権利を奪われる暴力性に苦情を言う人はいないのか?


と到着早々いつも考え込んでしまう・・。










当然ながら、日本ではフランスやスペインに比べれると日本は

福島原発関連のニュースも津波被害関連のニュースも格段に多い。

飛行機の中からすでに夢中でその情報をむさぼる。

外国に住んでいる人はインターネットなどで自分から情報を得ようとしない限り

はやっぱり、原発の被害の事も津波の事も遠い出来事になってしまうのかなぁ・・と実感。 





それと同時に身近な出来事として捉えようとする人にとってはこの距離感はじれったいもの

があるのだろうけど・・。


日本の雑誌、新聞を読んで早速気になった記事を紹介します。

一つは週刊文春に載っていた京都大学助教授の小出助教のインタビュー。

> 
いい”とか”大丈夫”とかそういう言葉自体が良くないと思うんです。
福島の事故以降要するに世界中が福島からの放射能で汚れてしまった。
放射線の被曝は多ければもちろん被害は大きくなるけれでも、少なくたって
必ず被害はある。”これより上は駄目だけど、これより下はいい”という線は
ひけないと私は思います。一人ひとりが自分はここまでなら我慢できると、基準を持つ以外ないでしょう

<中略>


国のやり方は、野菜なら”一キログラムあたり何ベクレル以上の物は安全です、とそういう二分法でいっているわけです。私はそんなものは、サイエンスで言えばまったく正しくないと思う。汚染度の高い物から低い物まで連続的に危険は
ある。それぞれの汚染度を表示して、それを自分がたべるべきかどうか、一人、
一人に選択してもらうしかないと思っています。






小出氏といえば、福島以降 その発言が注目されていますが

インターネットの中で、小出氏の発言の特に”数値的な事”ばかりを切り取って

安心したり不安になったりする風潮に疑問を持っていましたが、この方の発言の

重要な所は”一人一人に選択してもらう”という所にあるように感じます。

その選択の基準となる為に正しく、細かい情報が必要になる。という事。



私は福島原発以降この  


”選択”” 

自分の基準を持つ



という事が重要になるのではないかと思っていました。 



しかし、冒頭で述べた”ご案内”の垂れ流しに慣れさせられた人達にとって、

この与えられた情報を自分で分析して自分で基準を決めるというのは実は相当難しい

物であるとも思うのです。


不幸にして日本はこれから短くはない期間この放射線と付き合わざるを得ない


わけで、これから様々な場面で”選択””自分で判断”する力が求められるというのに

あいも変わらず”やれ、機内では酔っ払ってくだをまくな”だの

”荷物検査する時は前の人が済むまで一旦停止して待て”だのと子供にするよう

な案内やお願いをする状況に、私はイライラせずにはいられない。





何から何まで細かく指示する事をやめて、自分で判断する訓練をつけさせる方が

よっぽど国のためにもなるし、それに公共空間で落ち着いて過ごせるというものだ。







小出氏のインタビューを続けます。

農作物も同じですが、”放射能を食べたくない”と。でも、一般消費者が汚染食料は嫌だと拒否したら福島の農業、水産業は崩壊します。そんな事を本当に許していいのか。私は福島の一次産業を守らなければいけない、原発なんかにやられてたまるかと思うわけです。
一次産業をどんどん潰して原発がのさばってきたわけでしょう。人は年齢を重ねると放射線の感受性が下がってきます。55歳を過ぎたら平均的な人の100分の1くらいしか危険度はない。
私みたいに60を過ぎたらもうどうでもいいくらいのリスクしかない。
だから、子供達は守って、原子力を容認してきた我々の世代が食べれば良い、
というのが私の主張です。東京電力も政治家もみんな食べれば良い。
責任あるものが責任を果たすべきです





私が小出氏の名前を始めて知ったのは、忘れもしない福島の事故の後始めて発行


された”アエラ”の記事内で、アンケートに答える形での物でしたがあきらかに他の原子力工学や放


射線防御学の学者の答えとは違っていました。



学者としての知識だけではなくて、その解答に人間性の高さを感じさせる何かがありました。



そしてこのインタビューには小出氏のその人間性が現れていると思います。


数字や実験結果のみに執着するマッドサイエンティストタイプとは対極の暖かい人柄を


感じるからこそ、多くの人が氏の言葉に耳を傾けるのだと思います。





このブログの記事は新幹線の中で下書きしているのですが、


新幹線はまさに福島の駅に今、到着しました。

窓から、東北の美しい緑を車窓から時々見ながら小出氏の


福島の一次産業を守らなければいけない
原発なんかに負けるか。       という言葉




を何度も何度も心の中でつぶやいています。









追記:  ハエが・・半端ない・・・・。



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by melodynelson-2812 | 2011-07-12 15:53 | 時事
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