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支援って難しい


 通常の生活においても思うのだけれども人を喜ばせるのって案外難しい。



喜ばせるつもりが実は相手への負担になっていたり、意図せず他の人へ迷惑をかけていたりした事




を後に偶然知って、赤面。というような事は誰でも一度や二度はあるはず。







ましてや、大勢の人が関わる  ”支援 ”となると、




これは実は本当に難しい。





しかも支援をしようという元々は善意の行動であるだけに、非常に事がやっかいだ。












私が前回女川にいた時に見た光景は ”支援 ”に関して真剣に考えさせるものでした。







仮設住宅の集会所に大きなトラックが止められて、”これから日用品の物資配給があります”




と支援団体(?)と思われる若い男性の掛け声。






5月に石巻で地区で決められた生活物資を平等に配っていく形での物資配給は経験済みですが




”何があるかは分らない、何を見つけるかは早いもの勝ち”式の物資配給は見たことがないので




どれどれ。。。。と見に行ってみました。




何でも見てみなけりゃ分らない、やってみなけりゃわからない。 これが私の信条ですから。







正直、この形式の物資配布を見たあとはすごく嫌な気分になりました。




まずは、そこにめちゃくちゃに並べられている物。



”ゴミに捨てる代わりに支援物資として差し出しましたか??”



と言いたくなる様な、ガラクタがかなりありました。



洋服も殆どが古着でしたが、私が手に取った物には 髪の毛やファウンデーションがべったり



と付いていました。




その洋服の裏地を見ると、有名メーカーの物であるらしく素材自体は良いものであるけれども




常識として、こんな物を誰かにあげようと思うだろうか?




それが、もしも面識のある人へ差し上げるものだとしたら こんな状態で差し出すだろうか?





自分の近しい人に物を”どうぞ。”と差し出す、それとなんら変わりのない物でない限り



それは本当に相手の為を思う ”支援 ”ではないと思うのだけど??










そして次に支援を受けるほうの行動。




こればっかりは、全くの他所の人には書き辛いと思うのであえて言わせて貰いますが





支援者の人がトラックからダンボールを運びだす間も与えないような状態で、新しいダンボール



にワラワラと集まり、 




支援者の人が困って ” ダンボールを一旦出させて下さい。。でないと全部搬出できません。”




と言うも、 多くの人が無視。




とにかく、一番最初に ”掘り出し物を ”とそういう事なのでしょう。





中には探すよりもまずは搬出を助けよう。と運びの手伝いをする方もいますが、




そういう人は少数で、いつまでたっても同じ面々。







おせっかいとは知りつつ、私もダンボールをかついで




”ちょっと!!!! 一旦置かせで頂戴 !!邪魔しないでよ!! ”



とついつい、口調が厳しくなる。 






置かれたダンボール内の物品をめちゃめちゃにして一通り欲しい物を確保した後は




お礼も言わずに立ち去る人もいて、





 ” お礼ぐらい言ったらどうですか? ”


と言いたい気持ちをぐっと抑える。それはいくらなんでも出すぎた真似だろう。







秋のポカポカ陽気の週末に見せつけられたこの光景、



なんだかすごく後味が悪くて。。。。 その後に頭の中でグルグルと回っていた言葉は




フランス語の malsain (不健全)という言葉。



”支援する側とされる側のこんな関係  不健全!! 






まず、第一に私自身は家族が被災したとは言え私自身が被災した訳ではないし驚くべき頻度で

帰ってきているとは言え結局は他所に住んでいるので




”支援を必要としている人の何が分る?” と言われれば返す言葉もありません。

被災した人それぞれ、経済状況や家庭状況も違うのでこれは全くの私の意見なのですが、




それでもやっぱりこういった形での支援に大きな疑問を持っています。






私が危惧しているのはこんな支援の形を続けていて、



支援される側の尊厳を損なう事にはならないだろうか?? という事です。





尊厳で飯が食えるか! と言われればそれまでですが、



みみっちい事を嫌う、海の人特有の豪快さ。 そんな三陸の風土を愛する私には



その尊厳が失われる事がとにかく悲しい。






そしてもう一つ危惧しているのは、こういた形での支援は結局




被災地での経済を廻す事には一切貢献していないのではないか?という事です。




さて、ここからは多少長くなりますが 



女川でかなり積極的に復興活動をしている某加工会社のサイトの一文を抜粋します。


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いつも女川へのご支援ありがとうございます。

物的支援、人的支援、精神的支援…様々な支援が被災地にもたらされ、私たちは日々感謝しながら生活しております。
このご恩は一日も早い被災地住民の自活への復旧と、私たちの故郷が復興した姿をお見せすることによって恩返しをしなければならないと感じております。

ご支援に感謝する一方で、現在被災地の中で問題となりつつあるのは支援物資による被災地の民業圧迫と経済の停滞です。
支援物資をいただくことは大変嬉しくありがたいのですが、外から持ち込まれた物資は被災から立ち上がった地元事業者に打撃を与えかねないと危惧しています。


冬物衣料が地元洋品店店主の目の前で無償で配られています。

善意の灯油が地元の燃料小売店の店先を通過して無償で配られています。

寄付された暖房器具の修理に地元の電気屋さんが奔走することになります。

地元の八百屋、魚屋、スーパー等で売られているものと同じものが炊き出しの為に持ち込まれています。


物資が善意であるがために、女川町内の事業主は悩み、苦しんでいます。

そこで、 『女川支援物資 地買地消運動』 を提案させていただきます。


もし善意あふれる支援物資が現地の民業を圧迫させてしまうかもしれないと少しでも危惧されている方は、地元の商店に発注をお願いします。
現地の事業主は自分で届けることも大丈夫と了解をもらっています。
もしくは支援物資を女川町内の商店に事前に発注しておけば、物品を女川町内で受け取って自分で直接手渡しすることも可能です。
同じく被災者に物品がわたるにしても、支援物資を外から持ち込めば民業圧迫の恐れがありますが、女川町内で購入すれば経済が回り、一転して『復興支援』になります。
事前準備によって大手流通企業に入る利益を、女川町の事業主に回してもらいたいのです。

当然、町の電気屋さんでは価格面で大手流通業に到底かないません。
同じ予算で一つでも多く手配し、一人でも多くの人に物資を届けたいというお気持ちもわかります。
しかし、物資を持ち込んで配るだけでは、復興に貢献しないどころか逆に悪化させてしまうという現実をご理解いただきたいのです。
物資をもらう人は喜び、地元の事業主は感謝し、支援者は復興に寄与し物資持ち込みの手間とコストも省けます。

復旧と復興の両立を図る 『女川支援物資 地買地消運動』 を是非ご検討いただきたく存じます。



■物資が被災者に渡るまでの流れ■

・支援者が被災地の業者を通して支援物資を調達することを計画
 (事前に物資を提供する先を検討・決定しておく)
   ↓
・窓口である 女川町商工会 に連絡し、調達可能な地元の事業主の連絡先を教えてもらう
   ↓
・地元事業主に連絡 購入と配達(もしくは 引き取り)について打合せ
   ↓
・支援物資を配達してもらう(もしくは 引き取って直接渡す)



受付窓口:女川町商工会
電話番号:0225-53-3310
受付時間:平日のみ 9:00~17:00

お気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。



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地元で復興に携わる方がここまで言うというのはかなり言い辛い部分もあったかと思います


が非常に簡潔に状況を説明して、また代替策も提案して下さっています。






女川だけでなく、被災地での支援活動を。と考えている方がいらっしゃったら是非



こういった、意見もあるという事を広く伝えて頂きたいな~と思っています。






勿論、女川をはじめ被災地ではこれからまだまだ様々な形での支援が必要だという事は



末尾ながら付け加えさせてもらいます。





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総合体育館仮設住宅に出没する通称ニャンコセンセー
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by melodynelson-2812 | 2011-11-27 21:11 | 東北復興へ向けて
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