カテゴリ:東北復興へ向けて( 33 )

ちょっと感動した事。

 なんだか今日は余震がやたらと多いのですが、不感症気味になっている私です。

でも、外で元気に遊んでいた女の子が地震が来たら大泣きし始めた時は、ちょっと・・

しょげてしまいました。 やっぱりストレス感じているんだな~・・。 


前回のブログでも問題山積みな被災地の現状を書いたり、復興への道のりは長い事を

強調しました。 私が撮った写真も悲惨な物です。




でも、こちらに来てから ”なんか・・いいなぁ・・”と心が温かくなる経験もたくさんしました。


今被害の大きいところを歩いていると思わず ”ここはカトマンドゥかボンベイか??”
と思うような、バックパックかついで頭にタオル巻いた青年がうろうろしています。



そして毎日元気に挨拶してくれる自衛隊の方々、復興事業でこちらに入っている人達・・

多分、今ここは”精悍な”の枕詞がつく青年の密度濃しです。



犬と戯れる隊員さん達
b0228941_2321464.jpg




ここで会う人達の顔は ”人間の顔 ”をしています。

物質的には満たされていても、虚栄と無関心だけの生活をしている人達のような

”のっぺらぼー”の顔とは違います。



昨日も今日も母と一緒に町役場に行って、様々な事務手続きに追われました。

身分証を何も持たないで逃れた人達が、罹災証明書、本人証明 etc...

そして多くの人が死亡証明書などの書類の申請に追われているのです。



混雑を避けるために、行政区ごとに申請日が区切られていて今日はうちの両親達の区の日なのです。


二人で小学生用の低い椅子に座って順番を待っていると


”おばちゃん!無事だった??”


とうちの母に話しかけて来る人あり。


見ると茶髪のいかにも今時のかなり若い青年でした。


どうやらうちの母と知り合いのようです。


”あー!元気ー!無事だったんだね~!” とお決まりの挨拶。



元々私は人見知りしないタイプなので、3人で世間話しをはじめると


その青年は、



津波の日は大型の本屋の2階だか3階に逃げて難を逃れたものの、水がいつまで経ってもひかず

救助は来ず。

3日目に食料もつきかけ、見知らぬ人同士の事、食べ物を巡って諍いがおき始めたため

浮かんでいた船を捕まえて、やる気のある人達でその船に乗り込んで手で水を掻きながら

進みつつ、向かいのコンビニへの侵入を試みたのだとか・・・( そこの店長がちょうど

一緒に避難していたので、盗難じゃなんだよ。と付け加えてくれた049.gif

でも、自動ドアがブロックされて開かず止む無く波の威力で壊れたガラスの部分から入る事を

決めて、なんとあの寒い中で洋服を脱いで水に潜ってコンビニへ進入、上の棚に置いてある

食べ物を集めたのだという。しかし、壊れたガラスを通る時にガラスで腕を切り、

救助後すぐに病院に行くも、麻酔が絶対的に不足していた為、麻酔無しで縫合をしたのだ。


という事を語ってくれた!!



”・・・・大変だったんだね~・・・。”  の後に


”で、仕事は? ”と聞くと


”・・・解雇になったんだ。求職中だよ・・・・”


と照れ笑いしながら言います。


”大変だね~・・・” とため息をつく私におかまいなしに彼は



”でもさ、家にいてもどうしようもないしヘドロ除去のボランティアに行っているんだ。

で、ボランティアに来ているあちこちの人とすげー知り合いになった。

沖縄からだって来てる人いるんだよ。 やる気あるし、良い人ばっかりだよ。みんな良い人”


と続けます。


職を失ったと言うのに、なんだか目をキラキラさせて・・・イキイキとすら見えます。



”なんか、町の雰囲気がすごい良くなったと思う。 みんな助け合って、がんばろうって

そういう雰囲気を感じるんだ。 そういう雰囲気、おれはすごい好きだ。良いと思う。

歩いているとみんな挨拶しあう。 そういうのなんか、良いよ。 ”


私は、なんだか彼の言葉に感動して・・



”だってさ、町には何にも無くなったんだもん。今あるものって言ったら人の気持ちだけ

なんだから。。。その気持ちを出し合わないと。”


と訳のわからない相槌を打ってみた。


でも、なんか その彼の笑顔にすごい感動してしまった・・・・。




ちょっと感動に浸っていたら、青年君の番号が呼ばれて行ってしまった。


母に ”あの子いくつ?” と聞くと


”うーん、相当若いよ。20代前半。 ”




”良いこというね。気持ちが良い子だよ・・・”


とおばさん発言をしていると、私達の番号が呼ばれて窓口に行きました。



手続きの途中で、誰かに肩を叩かれると その青年君でした。



”じゃ、お先に。 元気でね ” と笑顔。



そして最後は



ま、がんぱっぺ~ 003.gif


テレビでは ”がんばって”は言わない方が良いとかなんとかグダグダ能書きたれてますが、


やっぱり元気がでるよ。


がんぱっぺ~


青年君、君は仕事も失って詳しく聞かなかったけどかなりの確立で家も失ってると思う。


でも、彼は10年後、20年後 きっと良い大人になると確信しています。



自慢じゃないけど、私は人よりもかなり多くの人間と接してきました。


だから分る。 あの経験を乗り越えたから俺は。と自身を持てる日がきっと来る。



彼だって、地震におびえていた女の子だって。


私はかなり強い確信をもって10年後、20年後・・・津波、原発の被災地からきっとすごい

人が出てくると思っています。



きっと、きっと 出て来ると信じています。


b0228941_011987.jpg

津波に負けず大きくなれよー
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ
にほんブログ村
にほんブログ村 海外生活ブログ スペイン情報へ
にほんブログ村

[PR]
by melodynelson-2812 | 2011-05-20 00:16 | 東北復興へ向けて

物資配給

”今日の12時から石巻駅前にてお好み焼きの炊き出しがあります。”

今日のNHK朝のニュース、地方局からのコーナーで言っていました。
一頃よりも少なくなったようですが、炊き出しも時々行われています。



福岡や長崎など遠いとこからいらっしゃっている方もいて本当にありがたいです。



食事の状況については避難所内でもかなりの違いがあり、

浜辺に近い場所の避難所では津波の際に沖に出ていた船が持ってきた

毛蟹やタラの刺身が振舞われたり、養殖のホタテをそのまま駄目にするくらいなら・・・・

と海に潜って(!)養殖ホタテを取ってきて調理したという”さすが”な場所もあれば、

食事係の方たちが、毎日暖かい物を作ってくれている所もありますが、

人数が多いところはやはり仕出し弁当やパン、おにぎりの所が多いようです。


何故?? カロリー重視のがっつり系のパンばかり??
b0228941_1522433.jpg



毎日、毎日冷たいお弁当やおにぎりでは栄養バランスも悪いし、何よりも温かい

物が恋しくなるので、炊き出しはとてもありがたい物だと思います。




それにしても栄養バランスを考えると、お弁当やおにぎりでは野菜不足になると

思うので、なんとか野菜を増やして欲しいところです。うちの母も何度かおひたし

や煮物を作って避難所の知り合いに届けたりしていましたが、野菜を使った

お惣菜を少し増やしてお弁当に加えるというような事が必要になると思います。

こういう栄養バランスというのは女性目線なので、男性中心の行政では注意が

行き届かないのかなぁ・・・。




私の両親の新居がある所は、元いた場所のような壊滅的状況ではない物の

周りは半壊、大規模半壊の家も多く


ガスが来ていない地区もある為に毎日物資の配給と、お弁当の配給があります。



うちの両親の所は最近やっと調理ガスが使えるようになったので、お弁当は

貰ったり貰わなかったりしているようですが、配給物資は定期的に頂いています。

配給物資は、下着類の事もあればパンやソーセージ、時々果物等々・・です。

意外にインターナショナルでハワイの水などもあるのですが、

韓国のカップラーメンは分る物の・・


b0228941_15265378.jpg



こ・・・これは・・・・


母は  ”外国語できる人!!!説明して。”と期待の目で私を見ますが・・・


b0228941_15284066.jpg



牛の肉か何かでしょうか???  


良く分りませんが、遠いところの方々も 



 感謝です!!!!


うちの父は昼間にいない事が多いので、母は今まで一人で取りに行っていたよう

ですが、時々お水1箱などの重量のある物の配給があり、また以前は向こう5軒

いや、10軒までお互い気心のしれたご近所さんに囲まれていたのに、新しい

土地では、知り合いもなくなんとなく寂しい気持ちを感じるらしく物資を取りに

行くのが気が重いようだったのです。で、

私がいる間は私が並んでいます!!


今日は、

なんとお水1箱の配給があったので、腕がちぎりれそうになりながら運んできました042.gif

よく、戦争中の本などを読んでいて”配給に並ぶ・・”等という描写を読み、

昔の人は大変だったな~なんて思っていましたが、まさか自分が並ぶ日が来る

とは・・。震災以降 ”非日常”の連続ですわ・・。



昨日と今日は、津波で流出した物の再発行の手続きに行ってきました。

うーん、良くわかりませんがこの辺りの地方銀・・今世界で一番大忙しの銀行

なんでは??と思います。 昨日、銀行の紛失届けコーナーに並びながら


ココです閉店後なので誰もいませんが・・
b0228941_15352140.jpg



聞くともなしに、前の人の説明を聞いていましたが・・いやはや・・・

様々な状況がありますよ・・。

ディープな話しを結構あけっぴろげに話されていました。



そんな様々な状況の人が押しかけるのですから、一つの窓口でかかる時間は

やはり1時間くらいかかりますね・・。 日本の事務手続きの早さに慣れている

人には長いですが、正直フランスやスペインのあの手続きに慣れている私と

しては、”すごいな~”という感じです。少なくとも係員が無駄口叩かないだけ全

然ましですね・・。 というか、普段でもあれだけ事務手続きがかかるスペインや

フランスで同じ事が起きたら・・・・いや・・・考えない方が良いですね・・。



b0228941_1538338.jpg


何事も無かったかのような穏やかな朝の海岸・・


にほんブログ村 海外生活ブログ スペイン情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村
[PR]
by melodynelson-2812 | 2011-05-17 15:47 | 東北復興へ向けて

がれきも問題も山積みです!!

こちらに来てからなんだか忙しくしています。


テレビで現状を何もしらなさそうなキャスターが”復興の第一歩”とか
”着実に復興の道を・・”とか言っていますが、実際に現地に来て見ると
確かに、復興への動きはありますが、それは長い長い道のりの第一歩。



まだまだ問題は山積みです
!!!
b0228941_10383716.jpg



会う人、会う人皆口をそろえて住宅の問題、仕事の問題、そして地域の将来の事
を話します。 住宅の問題に関しては、ローンの状況また経済的体力、そして地
震保険への加入の有無によって人それぞれ状況は大きく変わります。
日弁連会長が被災者のローンを免除する”徳政令”を、金融相もケースバイケー
スでとちらほら報道されますが、具体的にはどうなるのか・・。

そして、仕事。この震災後に解雇、自宅待機になった人も多く一家の大黒柱であ
る私と同い年の男性の口からは”何でも良いから働き口を見つけたい”という言
葉を何度も聞きました。

若い世代の人たちは家のローンを払い始めたばかりの人も多く、住めなくなった
家のローンを払い続けながら新しい住居を建設していかないといけないのです。


そして、地域の復興・・。働き口がないのであれば職を求めて地元を離れざるを
得ない・・。若者が職を求めて町を出たら一体その後の町はどうなるのか??


今朝テレビに陸前高田の市長が出ていましたが、市長の苦悩を聞く限り多かれ少
なかれどこも同じような状況のようです。(仙台や名取などを除いては・・)



こちらに来る前に、全国紙を読み東京でニュース番組を見て来ましたが
こちらに来てから地元紙を読み、地方局のニュースを見ていますが、
あきらかに情報量が違うし、圧倒的な温度差に驚いています。


さて、赤十字社によせられてた義援金の一部がこのように使用されています。
***********************************

日本赤十字社等から提供される家電等について

 県や日本赤十字社等を通じて、現在、町で対応している家電6点セット等の提供は次のとおりです。

 1.提供対象世帯
  (1)町の応急仮設住宅に入居する世帯
  (2)県の借り上げ民間賃貸住宅に入居する世帯
※家電6点セットとは
  ①洗濯機、②冷蔵庫、③テレビ、④炊飯器、⑤電子レンジ、⑥電気ポット

***********************************


大変ありがたい話しです。

ですが、これは6点でワンセットで例えば自分はすでに電子レンジや電気ポット
は持っているのでいらないというような事はできず必ず6点ワンセットです。

様々な事情があるのでしょうが、これを聞いて初めに感じた事は希望者には
電化製品をいくつかの候補から選べるような柔軟性を持つ事は不可能なのだろう
か?という事でした。



b0228941_10415359.jpg




b0228941_10444993.jpg




一枚目の写真のようなガレキが至る所に黒々と山を築いています。

このガレキの処理をどうするのか、具体的かつ有効な策はまだ見つかっていません。



岩沼市では、このガレキの上から盛り土をして堤防として利用できないか?という案が出ているのだとか・・。 勿論安全性の問題など話し合われないといけません。



ちなみに石巻市に現在あるガレキの量は、概算ですが石巻市が通常100年かけて廃棄する量のガレキに匹敵します。



二枚目の人形の写真を見た妹が


”これ、誰かが(写真用に)置いた人形じゃなくて元々こうしてあったものなの??”


と聞きました。


これは、演出も何もなくこのままの状態で発見しました。


ガレキの中の何気ない生活の切れ端を見つけた瞬間、今起こっている事は映画でも何でもない。

画面が変わったらハッピーエンドなんてないんだ。


そう強く思った瞬間です。




にほんブログ村 海外生活ブログ スペイン情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村
[PR]
by melodynelson-2812 | 2011-05-16 11:10 | 東北復興へ向けて