「瓦礫の中から言葉を」  辺見庸





  時間的にも精神的にも本を読む余裕ができたので、買いためていた本を一気に読んでいます。




発売を待ちかねていた 辺見庸の 瓦礫の中から言葉を~私の<死者>へ は一ページ目の




とりわけ壊滅状態になった石巻市南浜町は、高校までをすごしたところであって、
私の感官の土台をこしらえ、感触、視感、嗅覚、予覚、発想、思考法、言葉の基本(母語の祖型)がつちかわれた大事な場所です。
もっといえば、私の内面の原初の色合いを決定した海と川、大地と空と入り江があった場所
なのです。
わたしにとって最初の光と影、音と色、はじめての触感のすべてはそこにあったのです



からどんどん引き込まれてあっという間に読んでしまいました。



辺見庸は石巻市南浜町の出身のもの書きです。


ぴんとこない方もいるかもしれませんが、南浜町は石巻でも最も津波被害の大きかった場所で


私も5月に南浜町に立ったときにはあまりの風景に言葉が出ませんでした




彼が故郷石巻に感じている感情は私が女川に対して感じている事とあまりに似ていて、



年も親子程離れた硬派の元ジャーナリストの辺見庸氏ですらここまで心を抉られたのか、と


正直驚いた程です。





石巻のことに、この震災の前に、わたしは作品のなかで直接的にはあまり触れてはいません、
失われてみて、本当にそれは恥ずかしいけれども、びっくりするぐらい大きな衝撃として
気づかされました。

その記憶の深さ、大きさ、重さ。いかに自分のなかで、それらが大事だったのか。
自分の表現をささえてきた基礎に、あの潮騒、波音、磯の香り、魚臭い空気があったのだと
いうことを思い知らされました。


<中略>

けれども、じつは、石巻の空気とにおいと光で、私の血と肉と感性はあったのだなぁということを、
今度、思い知らされました。
昔、映画監督のエミール・クストリッツァと対談したときに、祖国とはなんだろうという話になって、クストリッツァ監督が、祖国とはテリトリーではなく、記憶なのだという意味のことを
訥々と語ったのです。
3.11が起きてから、私はそれを思い出し、故郷もまた記憶のことなのだと気づきました。
失われ、壊されてみて、はじめて鮮やかにたちあがってくる内面の風景、
それが故郷というものではないでしょうか





私は外国に住みはじめて、言わば、故郷から遠くなってから、特に女川という場所の素晴らしさ



に気づいて、ここ数年は日本に帰ってくるたびに女川や三陸の町や島を細かく訪れていたの



ですが、それはすでに女川が自分の現在住んでいる場所ではなくて<祖国>に、言い換えれば


<記憶>となっていたのかも知れないとも思うのです。




外国に10年以上も住んでいる私がもう一点非常に共感できるのは





自分には精神の中心となる場がない。一介の故郷喪失者、たしかな想い出もなくしてしまった
デラシネだ、根無し草だと思っていました。よくいえば、自分はコスモポリタンみたいなものだ、
わたしにはルーツがないのだとさえ思ってきました。
記憶の根拠になるものは本当はないのだというふうに思ってきたけれども、今度という今度は
それが覆されました。

ああ、私はこの廃墟と瓦礫の源となる場から生まれてきたのだなぁと思わされたし、わたしの記憶を証明してくれる、あかしてくれるものが、いま、こわされてしまったのだという失意が、
自分のみつもる以上に非常に大きく重いものだということを、日々、痛いほど知らされているのです。
私にも「場」があった、ということです


そして、驚くような率直さで結びます。



いまも、まだ慌てています。自分には立つ瀬がないとさえ思うようになっています。
故郷は、誇りうるものでもない、突き放すものでも排除するものでもない。
しかし、自分の血と肉を声を、考える方法を形成してきた場。
そういう場が、あの大津波で壊されてしまったという思いは、わたしにとって永久に癒えない
傷として残るだろうと思います






故郷の津波の事に関しては随分感傷的な辺見ですが、福島原発事故に関しての言論現象に


関しては、彼らしい冴えた批判をします。





彼は震災後民法テレビ各局が


「ACジャパン」が作成したCMだけを流した事に言及します。



このACジャパンのCMに関しては、外国に住んでいる日本人にはちょっと分からないと


思うのですが・・。


正直、私があの時に日本にいなかった日本人のとの間に感じる埋められない溝と言うのは



あのACのCM。


具体的に言えば、


「こんにちワン、ありがとウサギ ♪  ぽぽぽぽーん。」や


「こだまでしょうか?」


なのですが、あれを繰り返し聞かされる狂気を体験
したかしなかったか、という溝なのではないか?


とすら考えています。



それくらい、私にとってはあのACのCMはトラウマです。



多分、かなり多くの人にとってそうだと思います。



ある日「あいさつの魔法」の曲が、youtubeから誤って流れてきた時には本当に吐き気がしました。


金子みすずのあの詩ももう二度と聞きたくないです。





ACジャパンのCMは別に大震災に備えてつくられたものではなく、非常事態を前提にしたものでもないでしょう。そこが逆に興味深いところではないでしょうか。

戦前、戦中の日本の天皇制ファシズムは確かに苛烈な一面をもっていたけれども、それは
かならずしも上からの耐えざる弾圧的統制、全面的かつ、暴力的弾圧を必要とするものでは
なかったともいわれます。

下からの強調主義的全体主義化や日々、自然に醸成されていく、
”おのずからのファシズム”といった側面もありました<中略>ひとびとは力で強制されなくても、
自分で自分を抑圧し、みずから一方向的な雰囲気に言語やビヘイビアを合わせて、集合的に
無意識に統制されていくのだ、と思い知ったことです。

二十一世紀における日本型ファシズムの一端を垣間見たように感じました、





そして、福島原発事故を報じる政府・東電職員・役人・そしてジャーナリストが報じる


セシウム137一万五千テラベクレル放出されたとか、広島に投下された原子爆弾の168個分


などの空疎な数字の羅列を指して





このセンテンスはなにかとんでもないことを表現しているようです。ところが語り手や記事の
書き手が、数値と人間の間の恐ろしい真空を、生きた言葉で埋めようとしていないために
数値と人間の関係を言いえず、結果、なにごとも表現しえてはいないのです。

それはもはや主体の自覚的な意味作用を超えたエクリチュールでさえなく、ただの記号に
すぎません。
考える人ではなく、存在をほとんど記号化された役人や記者達が臓腑から吐いたガスのようなものです。デジダル時代には有機物もひとしなみに記号化されてしまいます
 





この記号化は情報が膨大化する昨今はますます進みもはや



ヒサイシャ・ヒバク・そして フクシマ。



時としてその言葉の裏には人間の生活があることを忘れられているかのような


空虚な言葉の羅列。






私の好きな堀田善衛の本に関する記述もあるのですが、長くなったのでこの辺りで。





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# by melodynelson-2812 | 2012-01-26 07:51 | 読書

献杯!!!




  先日、と言っても忙しくてブログを更新していなかった為に先週の事なのですが




仕事で東京に行っておりまして・・。




滞在自体はバタバタとしておりましたが、前々から楽しみにしていた




女川会に参加してきました。







女川出身で関東近辺に住んでいるツィッターユーザーが集まって新年会を行ったのです。




震災直後の情報不足の時にツィッターで情報交換を始めた所、意外に自分の家の近くに



同郷の人が住んでいる事に驚きつつも、




始めは安否確認、その後避難所情報やそして大変残念な事に行方不明の方を捜索する為の情報、




町の今の様子や、自分の悲しい気持ち、時々は思い出話し等々・・・・




そういったやり取りをしているうちに会ってみようという事になり去年の夏から



不定期で東京近郊で女川会と言う名の飲み会を開催してきたのです。





勿論私は遠方に住んでいる事と、あとは去年は実家に帰ったりして忙しかった事もあり参加できず





女川会のお知らせをツィッター上で見つけて参加してみたいもんだと思っていましたが、





今回丁度仕事での短い滞在に女川会が重なり (というか・・都合を聞いて頂き恐縮。。。)





わたくしめも初めての参加と相成りました。037.gif












楽しかったよ~。 






皆さんご多忙な中20名も集まり、しかもなんとなんと女川の復興といえばこの方!!!が





東京にたまたま出張で来られていたとかで・・、仕事の後に急遽参加して下さるという嬉しい



サプライズもあり。049.gif





生まれ年を聞いて驚くような若者から、うちの母と同い年の方まで幅広い年代のほぼ初対面もしく





は、20年ぶりの再会などという面々と向き合い(汗)。








始めは よそよそしく標準語で話し始めたものの・・・







ふとした拍子に”~だっちゃね~”






と一言出始めて、あとはお酒も入ると。。。







東京新橋のその一角は  もはや 女川町!!071.gif



それにしても皆良くしゃべるな~




よく東北の人は無口とか言いますが・・・・ それってただのイメージだと思う・・。









そうそう!!会社勤めの人が圧倒的多数の都会の人には驚くような話しだけれども





自営業や、商売人、漁民が多い女川ではかなりの人が  ”屋号 ”  



を持っていて、苗字や住所を言うよりも屋号を言った方が早いため、





各自の自己紹介の時はもれなく屋号がついてくる。






うちも曽祖父の代から使っている屋号があるので、それを使う。







他の人の屋号も聞けば、大体の見当がつく。





こうやって、先祖の命を繋いで行くんだな~・・・と





長旅の後のビールのせいで酔っ払っているのか。。。ちょっと感動してしまう。









自己紹介を聞くとほぼ9割りの方が実家を流失して、そしてご家族を亡くされた方もいる。







そして、全員が親戚や友人ご近所さん・・・誰かを亡くしている。






なので、女川会では ”乾杯”とは言わずに





 ”献杯 ”  と言うのだそう。






亡くなった方々に捧げる杯。







一緒にお酒を飲んで、一緒にバカ話しをして笑いましょう。




私達は忘れませんよ。という




献杯 







悲しい別れもたくさんあったけど、こうやって新たな出会いがあったり





また繋がった縁があったり・・・・。







そうそう、まだ5,6歳の頃の私が写っている写真を見せてくれた方がいました。



やんちゃそのもの、男の子みたいな自分の姿を見た後に




”小さい頃のイメージと変わらないね~。”と元ご近所さんに言われると



実はちょっと複雑だったりする私です。015.gif





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# by melodynelson-2812 | 2012-01-21 08:45 | 東北復興へ向けて

映画 「Drive」




 一年ぶりに映画館で映画を見ました。




以前は最低でも一ヶ月に一度は夫婦で映画館に行っていたのですが




この一年、アンヘリートさんがとにかく忙しくて去年の3月以降は私の方が忙しく



それどころではなかった・・。




しかし去年は飛行機での移動が多かったので(汗)。




実は機内で随分映画を見たので、映画自体は結構見ていたのですが




やはり映画館で見る映画というのは違いますね。




それにしても平日の昼間、しかも大した話題作でもないというのもありますが



館内には10人くらいしか観客がいませんでしたww




いつも思うのですが、マドリードの映画館で映画を見る観客のプロファイルというのは非常に



限られています。 



要は50代以降で、服装や髪型も驚く程似通った人達。




スペインの経済状況を考えると若者に映画館で映画を見るような経済的余裕も



気持ち的な余裕もないのかも知れないなぁ。。




まあアンヘリートさんは




”酒飲んでフィエスタで騒ぐ余裕はあるんでしょ?映画文化が根付いて無いってだけでは?”





と冷たいご意見なのですが。。。











さて私がみた映画は




 「Drive」 という映画です。


日本ではまだ未公開で予定もまだ決まってない様なので日本語の予告編はありませんが、




こちらが予告編 








予告編だけ見ると、80年代のB級アクション映画風ですが



私の中では純愛映画です。 




物語は 2005年に出版されたJames Sallis の小説を元にしています。




ライアン・ゴスリング演じる映画のスタントマンが恋に落ちた母子を守る為に運転手として



犯罪に手を染めるというストーリーなのですが





正直、ストーリー自体は ”しょうもないな~。。”という感じです。







でもこの映画のみどころはなんと言っても




今ハリウッドの若手俳優ナンバーワン(と勝手に思っている)の




ライアン・ゴスリング




あの、いかにも頼りなさそーな母性本能くすぐる容姿の彼が



マッチョな服装に身を包み冷酷に見えて実は心優しいヒーローを演じる053.gif





前作の「ブルーバレンタイン」

で演じたダメ夫もよかったけど、今回のヒーロもなかなか 053.gif




ブルーバレンタイン










ライアン・ゴスリングに萌えたい人にはお薦めだけど(細身のジーンズ姿が049.gifだよ)




そうでなかったら




?????





一応去年のカンヌ映画祭で監督賞らしいけど。。



それにしても映画全体に漂う 80年代臭は何なんだろう?





のっけから


kavinsky の Night call が流れる。








そして最後は



college の A Real hero










このユーロエレクトロな感じは非常に80年・・




と思っていたが、




Kavinsky もcollege も70年代後半生まれのフランスのミュージシャンだった。


80年代を意識した現代のエレクトロミュージックなんだ。


(それにしてもフランスの音楽ラジオでやたらとかかるなこのグループ・・・流行っているのか?)







この映画は80年代カルチャーへのオマージュ、そういう事なんだろう。




80年代好きにもお薦めな映画です。
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# by melodynelson-2812 | 2012-01-10 20:28 | 映画

あけましておめでとうございます。





 新年あけましておめでとうございます




旧年中は色々とお世話になりました。




今年も何卒よろしくお願い致します。058.gif








で、大晦日は例年通りアンヘリートさんの実家での宴と相成りました。



スペインではクリスマス以上にReyes Mago の日(1月6日)に重きが置かれていまして


Reyes mago ( 詳しくはこちらをクリックして下さい。)




フランスでも1月の頭からケーキ屋さんには galette de roi が置かれて僅かながらも


このReyes Mago の風習の片鱗が残っているものの、



スペインに来た当初は、皆がこの日にかなりの重きを置いている事に正直びっくりしました。



家庭によっても違いますが、クリスマスにはプレゼントの交換はせずにReyes Mago


にプレゼント交換をするという家も多いのです。





で、アンヘリートさんの家庭も例年プレゼント交換は1月6日なのですが、



今年は私もアンヘリートさんもReyes Mago の日は仕事という事で



プレゼントの交換は大晦日に行うことにしました。





まあ、このプレゼント交換というヤツも・・・正直結構大変というか、



毎年プレゼントの包み紙や空き箱を見ると資源の無駄だなぁ・・と思ったり



明らかに義理と分かるようなプレゼントだったりする事もありそれでも一応皆で



嬉しそうな反応をしたり、まあ意外に大人な対応が求められる(汗)日でもありまして。






今年は私からのプレゼントはほぼ全て女川から調達して来ました。





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女川草履は案の定大好評でした。




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女川フィッシュも。



着実に私の周りで女川フィッシュをぶら下げる人が増えています。049.gif





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これはリアスの戦士イーガーの小銭入れです。



ピンクの表の裏側が・・



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ベージュっぽいグリーンという色の組み合わせの絶妙さ!




おされー。 






で、私が頂いた物で嬉しかったのは





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義母から貰った手作りのブローチ。




器用な義母は毎年手作りの物をプレゼントしてくれるのですが、




何でも去年私が義母からこれを貰った時に



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胸にあてて、



 ”ブローチにしようかな??” 




とか何とか言ったのを(←良く考えるとちょっと偉そうだな。。おい)しっかり覚えていてくれて



今年はブローチを作ってくれたのです。




しかも、この女の子は一応私なんだそうです!!!




かわゆすー。 053.gif




すそ上げやサイズ直しは未だに日本では母、スペインでは義母任せの不器用な私は



こういう器用な人は



尊敬の極み です・・。






あともう一つ嬉しかったのは




アンヘリートさんから貰った ”マイベスト曲集”が入ったディスク。




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ジャケットの画にホロリ・・・。





ちなみにアンヘリートさんは音楽狂で聞いている音楽のジャンルも数もかなり多いので




セレクトされた音楽もそんじょそこらのオムニバスCDよりもレベルが高いと思いました。





去年は自分と自分の家族や故郷の事だけに夢中だったけれども




好きなように行動できるのも支えてくれる家族あってのことだな~ ・・・




と改めて感謝の気持ちを持った新年早々なのでありました。





ありがとう。 Gracias. 058.gif




この優しさを今度は周りに返して行きたいですね。
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# by melodynelson-2812 | 2012-01-03 05:56 | Madrid

大晦日





こんにちは。




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まりまんどなです。





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2011年最後の一日ですね。




今年は本当に色々な事が起きた年でしたね。






よもや起こるはずも無いと思っていたことが起こったり、





失うはずは無いと思っていた物を失ったり、





本当に人生何が起こるかわからない と実感した年でした。





それと同時に今年程人の優しさが身にしみた年もありません。





家族や友人や同僚や上司までも、困った時は本当に良くしくれました。




そしてこんな悲しい出来事があったからこそ出会えた人々もいて。





そして私のブログを訪れてくれて





素敵なコメントを残してくれた皆様・・。





本当に ありがとうございました。     





感謝





あっ、感謝するなら兜を脱ぐべきでしたね。




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感謝・・・






来年は






笑顔



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笑顔





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笑顔





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笑顔




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・・・じゃないけど、コダマですので・・・。





があっちこっちでどんどん増える事を祈りつつ。







どうぞ皆様






良いお年をお迎え下さい。        






来年も何卒 よろしくお願い致します。  
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# by melodynelson-2812 | 2011-12-31 14:28 | 時事

お正月っつぁん


 今年も残す所僅かとなりましたね。



12月も日本に行っておりまして、こちらに帰ってきてからも仕事だなんだとクリスマス


どころではなくてバタバタしたおりましたが・・。


年末年始はマドリッドにおります。


が・・・・ 引き続き女川の記事を続けたいと思います。







今年最後の女川滞在。



ここに帰って繰るたびに昔から必ず訪れる場所に行ってみた。



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長くて急な階段をいつもの様に一気に駆け上ろうと試みるも





ぜーっ、ぜーっ 



途中で息が上がる008.gif


3月以降 定期的な運動をしていないんだから当たり前なのだが。。。(反省)



来年こそは運動を再開だ・・・と決意を固めつつたどり着いたのは




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神社。





ここは私の実家のあった場所からもすぐ近いし、このいかにも海を見下ろす感じの


小さな港町らしい神社の趣も好きだし、




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階段を上り下りすると良い運動にもなるし・・・





何よりも・・・





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ここから見る港の風景が大好きだった。





この港に入る前の入り江の先端部分には左右に白灯台と赤灯台が立ってて




その灯台は両方とも今回の津波で根こそぎ破壊されてしまったけれども




その灯台の間を定期船や漁船やさっぱ船と言われる近隣の漁師達が乗る小型船




がスルスルと静かに入り江を通って港に入ってくるの見るのが好きでした。




5月の初めにここに来た時は破壊された港には当然ながら一艘の船もなく




反対に陸地や建物の上になんの脈絡もなくひっくり返った船が横たわっていて



死んでしまったように全ての動きを止めてしまった港を見ながら





”なんて恐ろしい事が起きたんだ。”と悲しいやら恐ろしいやら腹ただしいやらで・・




今も港は陥没したままですが、船着場は嵩上げ工事がされて



近くの離島への定期船も通常運航ではないものの再開されています。



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船の数は未だに少ないながらも港をスルスルと進む船を見るとまるで港が息を吹き返した



かのようだ。




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この神社の下にある建物は海抜17メートルに建てられた町立病院で



私の家族をはじめ大勢の町民が津波の警報が出た後に駆け込んだ場所なのだけれども



ここの建物の1階部分まで津波が押し寄せたのです。



病院の駐車場にいた人や神社の階段下で様子を見ていた人達は慌てて


この階段を駆け上がって津波被害から逃れたわけで


津波が引いた後もここの社務所内に長期で避難した人もおり




文字通りこの神社は人々を守ってくれたのです。







感謝の気持ちを込めて  お参りする



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誰かが持って来た多分持ち主が不明の大黒様の木彫りにも



頭を下げる。 


女川を何卒よろしくお願いします。。。。





実は距離的にはここの神社の方が実家(跡)は近いものの何故か家はここの神社の氏子


ではなくて、ここよりも少し離れた神社の氏子なのです。





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うちの神社は病院裏の神社よりも低い場所にある為、神社への登り階段もズタズタで、



神社そのものも津波をもろに受けました。




不幸な事に地震後ここの神社に避難された人もおり、その中には犠牲になられた方もいます。





犠牲になられた方がいるということでこの神社の再建を決めるまでには色々と議論がありましたが




氏子さん達からの呼びかけで、この神社も再建する事が決まりました。



当然ながら再建には相応の費用が必要となり、未だに費用捻出の目処はついていませんが



先日は ”白山神社を再建させる会”も結成され今後、再建にむけて活動していくようです。








実は宮城を中心に東北の一部では  ”お正月っつぁん(お正月さん)”を迎える儀式というのがあります。



その儀式には神社の役割が大きく、この辺りの住民にとっては神社というのはかなり重要なのです。



鎮守神社から配られた新しい札を神棚にお供えし、神棚周りにも習わしに則ったお飾りをします。



古いお札や使ったお飾りなどは「どんと祭り」と呼ばれる行事の日に大きな火を燃やして



お炊き上げをします。



無形文化財でもある 大崎市の裸祭りなどは有名などんと祭りのひとつです。




これがお正月さん(お正月っつぁん)を迎える一連の行事なのですが、





昨今は、お正月の準備よりもクリスマスの準備に熱中する傾向にありますが



この辺りでは未だにお正月っつぁまを迎える準備の方に重きを置かれており



実は私も小さい時からこのお正月の準備の方がワクワクした物です。



家の中のお札を張り替えたり、神棚に貼る神様の絵を見たりするのも楽しいし、



色とりどりの繭玉に、大判とか招き猫の描かれた紙を括りつけるのも工作みたいで楽しかった・・






今年はうちの両親は仮設住宅住まいでもあり、神棚もないので



”お正月っつぁん” を迎える儀式はどうやらしないようです。




身内に不幸があった家は ”お正月っつぁん”を迎えられません。







私が女川で写真の洗浄作業を一緒にしていた私と同世代の男性もお母様を亡くされたので



別れの挨拶の時はどう言うべきかちょっと迷いましたが





”今年はお正月っつぁまは来ないけど、でもきっと来年は今年よりは良い年になるはずだよね



良いお年を”


と言うと



”今年より悪い年って事はまさかないよなぁ。”と言って





人懐っこそうな笑顔を浮かべて”良いお年を”と向こうも返してくれました。





二人とも、本当に絶対良い年が来るに違いない。って心から信じてる。そんな挨拶を交わしました。



皆様もどうぞ良いお年をお迎え下さいませ
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# by melodynelson-2812 | 2011-12-30 00:42 | 東北復興へ向けて

瓦礫は山積みだけど クリスマス ☆



街はクリスマスだ~クリスマスだ~となんだか浮き足だっておりますが・・・




ここ女川では




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相変わらず瓦礫が増え続けております。







しかし・・






国道沿いを通りかかった時に



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なんだか気になるクリスマスツリーが目に留まった。




ちなみにこのなぎ倒された石碑の横の道を登った所は



女川町で初めて再開された商店街、 



コンテナ村商店街がある場所です。






冬は5時になる前に日もとっぷりと暮れ、家屋も何もなくなった町には街灯が設置されたとはいえ



夜道は寂しいことこの上ない・・・。



ある日の夕方、町の中を歩いてみましたが、建物もない、ただ雑草だけが生い茂り所々に崩れかけた


建物があるのみの町は



ある意味あまりに現実感がなくて、自分が夢の中にでもいるかのような妙な感じすらありました。






そんな町の高台からコンテナ村商店街を見ると




んんん・・???? 


何やら、ピカピカした物が見えて 思わず ほっ・・。


そう、そうそういえば。町に灯を!!! 



を掛け声に電灯を集めてくださった方がクリスマスツリーを設置しイルミネーションを企画していたはず!!




12月17日は点灯式で出店も出るというので、



とーっても 寒い日でしたが見に行ってきました。





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綺麗だな~ ♪♪




でもっ・・




んっ???



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ど・・どぼじた サンタさんっっ!!






まあ。。気にせず中をぐるりと・・




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実は私はクリスマスのイルミネーションなどと言うものに全く興味がないし



人ごみも嫌いなので、あえてイルミネーションを見に行くような事はない・・・というか


むしろそういう雰囲気が苦手な方ですが




この妙にアジアンな雰囲気




良いね049.gif




クリスマスツリーの周りも


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とっても幻想的。


暗い廃墟の中でキラキラと輝いて見えたのはここだったんだ !!



そうそう、さっきは倒れたサンタさんも




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無事起きましたーー!!







このクリスマスの灯りを企画、運営したのは女川で震災直後から活動されている個人ボランティアで


主催している方はまだかなり若い地元出身の女性。








彼女がブログを通してあちこちに声をかけて奔走し、実現したこの企画。




彼女のブログはこちらです。  REAL eYE



妙に仰々しくて、白々しい雰囲気の有名なイルミネーションの何倍も素敵な灯りでした。




こんな素敵な灯りをありがとう。 
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# by melodynelson-2812 | 2011-12-18 20:42 | 東北復興へ向けて

女川フィッシュが届いたよ


 前々回のブログ記事 支援って難しい  の後に


ぶちさんが色々リンクを貼ってくれまして、それを見ていたら



そういえば、私の周り(というか、女川町)でも震災後すぐに


なかなかどうして、素敵なプロジェクト


を立ち上げた人達がいて、



応援したいと思っているのに、ブログできちんと紹介していなかったな~



と思いまして・・・。



でも心情的にブログ内が ”被災者応援グッズ紹介ブログ”



みたいになるのも・・うーんアレなので、



実際に自分も使っていてその商品に満足していて且つ、


プロジェクトの関係者と多少なりとも接触があった物を2点ばかり紹介させて下さい058.gif





一点は、入手したばかりなのですが




こちら



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木製キーホルダー  ”女川フィッシュ”




こちらはプロジェクトの本部は仙台にありますが、作業所が女川町にありまして



町の方が手作りされています。




考えてみると、ここのプロジェクトの行動は早かった!!! 




どれだけ早かったかというと・・




プロジェクトを立ち上げた時点では女川町では一切の漁が行われておらず



漁が行われて本当の魚が獲れる日まで、この女川フィッシュを・・・・




という事だったのですが、 




お陰様で、女川町でも規模は以前とは比べ物にならなくても漁が再開されています。






実は、以前からこのキーホルダーが欲しい。。と思いつつ何故か入手したのはかなり最近でして・・




で、実物をみたら・・・





カッコいい。。。


ってか、   




普通に   お洒落。。。




かなり満足したので早速どこかにつけて持ち歩きたい。



だけど、キーホルダーって意外になくなりやすい・・・




先日も こだまのキーホルダー・・・ って、”もののけ”のこだまってことなんですが、





もののけ姫のこだまご存じない方は・・ これです。↓




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このこだまが暗闇で光るってキーホルダーをバックにつけていたら




つけてから一ヶ月もしないうちにポロリと落ちて失くしてしまったんです(涙)。





なので、なるべく外部との接触が少ない物に・・・ 



でもせっかくのおされーなキーホルダーだからな~・・・



と考えた末に



小銭入れに付けました。 




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なんか・・・  ワイルド053.gif 

ちょいワル??






ちなみに違う材質で作った物もあり、微妙に色が違います。




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肝心の 購入方法・プロジェクトの案内は



こちらから 小さな復興プロジェクト




私は女川町 お魚いちばマリンパルで買いましたが




最近は宮城県外でも取り扱うお店が増えています。



そしてあともう一つ、私が夏から愛用しているのは・・




おながわ布草履




で、私の愛用の草履写真を掲載しようと思いましたが・・・ちょっとあまりに履き倒しているので




こちら



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これはイーガーファミリープロジェクトの布草履です。


イーガーfamilly.com






そうイーガーと言えば、私も以前ブログで書いた イーガー




ご当地キャラ☆イーガー




この布草履とイーガーにはふか~い繋がりがありまして・・・




細かい事おいといても、




ただひたすら   応援してます。  






本当に、地元の人達が企画して地元の人達でやってます。 私が保証します。





この布草履、色合いも可愛いですが、履き心地もサイコー





これを冬でも履きたいが為に、五本指の靴下はいてます。049.gif




パリやバルセロナの雑貨屋に置いたら、流行ると思うんだけどな~・・・・






これからのクリスマスシーズン、ちょっとしたプレゼントをお探しの方





いかがでしょうか?   どうぞよろしくお願いします・・・
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# by melodynelson-2812 | 2011-12-04 10:05 | 東北復興へ向けて

プロポリスで風邪を治す






 寝不足続きで、忙しくしていた時は風邪なんてひかないのに



やっと ゆっくりできる♪♪ と思ったとたんに風邪気味になる。



なんだか2~3日前からそんな感じでして・・。



”気が緩む ”ってのはこういう事なんだろうか???  







何しろ私は 薬が嫌い



薬の味も嫌いだし、薬を飲んだ後の感じも嫌い だし、製薬会社に貢献するのも嫌い




でも、このまま放っておいて 具合が悪くなるのも だし。




風邪のひきはじめに、何とかしたい時の強い見方はこれ。


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プロポリス。




風邪のひき始めで止めたい時には結構効きます049.gif




これは先日パリに行ったときに買ったもので、ドイツから輸入されたものです。




これが手にはいらない時はマドリードでポルトガル製の物を買っていますが




このAagaardという会社の物を10年近く愛用しているのでここのを一番信用しています。


やはり、信頼のドイツ製品。。






トローチタイプの物もありますが、本格的に風邪をひきそうな時は純プロポリスを取り出します。





純プロポリスというのはこんな感じでして



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うーん、正直、手荷物検査とかで係官に見つかったら意味もなくドキドキしそうな外見なのですが




これをひたすらガムのように噛み噛みします。





で、見た目が土か砂みたいだけど



噛んだ感じもみたまんまの土か砂のような感触で



”砂を噛むよう”といえば、味気ない事のたとえだけどその表現が体感出来るほどのお




砂的感触の代物です。049.gif




で、とりあえずこれを噛んでいると




大抵の場合、ひきはじめで治せます。





風邪はひかないようにするのが一番!!




私のこの未病と薬嫌いの理屈を大方のスペイン人は分ってくれない ・・




スペイン人何かというと薬に頼りすぎです。




ちなみにここスペインでは公立の病院での医療費は一切無料。



薬代も公立の医者が書いた処方箋であれば保険が大幅に利く物が多い。




この医療システムをスペイン人は大いに誇っているけれども、



私としてはスペインの医療システムは  欠陥だらけ !!  






医療費が無料なのを良い事に、うちの地区の医療センターなんて完全にお年寄りのサロン状態。




医者も一人一人の話しなんて聞いちゃいない感じですることと言えばひたすら



処方箋を書くだけ。




症状が改善しなかったら ”あ?この前の聞かなかった?じゃ、この薬飲んで。”



とまた別の処方箋を書く。




その度に未使用の薬が薬箱の中に蓄積される。。。。




こんな無駄な事は
ないっっ






でもだーれもそんな事は気にしちゃいません。特にお年寄りは薬代が無料だから痛くかゆくもない。





”どうせ無料だし。スペインの医療システムは最高。”


と胸を張るけど
無料じゃないし!!




その薬代はスペイン国民の税金から払われているというのに。




スペインの財政がどんどん逼迫している横でサノフィやノバルティス、ファイザーなどの



製薬会社は昨年度軒並み最高収益を上げているというのに!!






しかも、スペイン人が消費する薬の殆どがアメリカ、スイス、フランス、イギリスの製薬会社!!




このスペインの財政危機の原因がどこの国からきているのかよーく考えて欲しい。





それをタダだからと言って薬を大量消費して、しかも予想通りスペインの医療システムは



財政難に陥っていて、万年医師・看護婦不足。




オーバーキャパシティの医師は治療もしないでせっせと処方箋を書きまくるのみ。





そりゃあ、もうかるはずだよ製薬会社。







私は絶対、絶対この製薬会社に無限に利益が流れ込むシステムには加担したくない し、



お金が払える人は医療費の一部を負担して、この国の公的医療の質を少しは上げて欲しい。




安かろう・悪かろうで満足する時代じゃなでしょう、スペイン人!!


医療費、薬代が一部でも自己負担になったら、きっと薬の無駄も減るはず






ちなみに、私が未病の為にどれだけお金かけていると思うのかっっ!!




このプロポリスなんて当然ながら保険も何も利きませんから。








さて、このAagaard社のプロポリスの箱。



かつでは創業者(Aagaard氏と思われる)のおじさんの満面の笑みが目印でしたが




ここ数年は、なんだかすっかりノーマルな箱になっちゃってつまらないな・・と



思っていましたが、今回良く良く箱を見てみると・・





こんなAagaardおじさんの菩薩的ともいえるお姿が
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ハエにぶんぶんたかられながらも己の使命を忘れないAagard氏。



(いや、これはハチなのか??)




しかしこのAagaard 社が勝手に作成したと思われる認定マーク、フラボノイド保証マーク(?)を見ると・・・
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えっ?

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ハエがたかっている様にしか見えないよ。
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# by melodynelson-2812 | 2011-12-01 18:16 | 好きな物

支援って難しい


 通常の生活においても思うのだけれども人を喜ばせるのって案外難しい。



喜ばせるつもりが実は相手への負担になっていたり、意図せず他の人へ迷惑をかけていたりした事




を後に偶然知って、赤面。というような事は誰でも一度や二度はあるはず。







ましてや、大勢の人が関わる  ”支援 ”となると、




これは実は本当に難しい。





しかも支援をしようという元々は善意の行動であるだけに、非常に事がやっかいだ。












私が前回女川にいた時に見た光景は ”支援 ”に関して真剣に考えさせるものでした。







仮設住宅の集会所に大きなトラックが止められて、”これから日用品の物資配給があります”




と支援団体(?)と思われる若い男性の掛け声。






5月に石巻で地区で決められた生活物資を平等に配っていく形での物資配給は経験済みですが




”何があるかは分らない、何を見つけるかは早いもの勝ち”式の物資配給は見たことがないので




どれどれ。。。。と見に行ってみました。




何でも見てみなけりゃ分らない、やってみなけりゃわからない。 これが私の信条ですから。







正直、この形式の物資配布を見たあとはすごく嫌な気分になりました。




まずは、そこにめちゃくちゃに並べられている物。



”ゴミに捨てる代わりに支援物資として差し出しましたか??”



と言いたくなる様な、ガラクタがかなりありました。



洋服も殆どが古着でしたが、私が手に取った物には 髪の毛やファウンデーションがべったり



と付いていました。




その洋服の裏地を見ると、有名メーカーの物であるらしく素材自体は良いものであるけれども




常識として、こんな物を誰かにあげようと思うだろうか?




それが、もしも面識のある人へ差し上げるものだとしたら こんな状態で差し出すだろうか?





自分の近しい人に物を”どうぞ。”と差し出す、それとなんら変わりのない物でない限り



それは本当に相手の為を思う ”支援 ”ではないと思うのだけど??










そして次に支援を受けるほうの行動。




こればっかりは、全くの他所の人には書き辛いと思うのであえて言わせて貰いますが





支援者の人がトラックからダンボールを運びだす間も与えないような状態で、新しいダンボール



にワラワラと集まり、 




支援者の人が困って ” ダンボールを一旦出させて下さい。。でないと全部搬出できません。”




と言うも、 多くの人が無視。




とにかく、一番最初に ”掘り出し物を ”とそういう事なのでしょう。





中には探すよりもまずは搬出を助けよう。と運びの手伝いをする方もいますが、




そういう人は少数で、いつまでたっても同じ面々。







おせっかいとは知りつつ、私もダンボールをかついで




”ちょっと!!!! 一旦置かせで頂戴 !!邪魔しないでよ!! ”



とついつい、口調が厳しくなる。 






置かれたダンボール内の物品をめちゃめちゃにして一通り欲しい物を確保した後は




お礼も言わずに立ち去る人もいて、





 ” お礼ぐらい言ったらどうですか? ”


と言いたい気持ちをぐっと抑える。それはいくらなんでも出すぎた真似だろう。







秋のポカポカ陽気の週末に見せつけられたこの光景、



なんだかすごく後味が悪くて。。。。 その後に頭の中でグルグルと回っていた言葉は




フランス語の malsain (不健全)という言葉。



”支援する側とされる側のこんな関係  不健全!! 






まず、第一に私自身は家族が被災したとは言え私自身が被災した訳ではないし驚くべき頻度で

帰ってきているとは言え結局は他所に住んでいるので




”支援を必要としている人の何が分る?” と言われれば返す言葉もありません。

被災した人それぞれ、経済状況や家庭状況も違うのでこれは全くの私の意見なのですが、




それでもやっぱりこういった形での支援に大きな疑問を持っています。






私が危惧しているのはこんな支援の形を続けていて、



支援される側の尊厳を損なう事にはならないだろうか?? という事です。





尊厳で飯が食えるか! と言われればそれまでですが、



みみっちい事を嫌う、海の人特有の豪快さ。 そんな三陸の風土を愛する私には



その尊厳が失われる事がとにかく悲しい。






そしてもう一つ危惧しているのは、こういた形での支援は結局




被災地での経済を廻す事には一切貢献していないのではないか?という事です。




さて、ここからは多少長くなりますが 



女川でかなり積極的に復興活動をしている某加工会社のサイトの一文を抜粋します。


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いつも女川へのご支援ありがとうございます。

物的支援、人的支援、精神的支援…様々な支援が被災地にもたらされ、私たちは日々感謝しながら生活しております。
このご恩は一日も早い被災地住民の自活への復旧と、私たちの故郷が復興した姿をお見せすることによって恩返しをしなければならないと感じております。

ご支援に感謝する一方で、現在被災地の中で問題となりつつあるのは支援物資による被災地の民業圧迫と経済の停滞です。
支援物資をいただくことは大変嬉しくありがたいのですが、外から持ち込まれた物資は被災から立ち上がった地元事業者に打撃を与えかねないと危惧しています。


冬物衣料が地元洋品店店主の目の前で無償で配られています。

善意の灯油が地元の燃料小売店の店先を通過して無償で配られています。

寄付された暖房器具の修理に地元の電気屋さんが奔走することになります。

地元の八百屋、魚屋、スーパー等で売られているものと同じものが炊き出しの為に持ち込まれています。


物資が善意であるがために、女川町内の事業主は悩み、苦しんでいます。

そこで、 『女川支援物資 地買地消運動』 を提案させていただきます。


もし善意あふれる支援物資が現地の民業を圧迫させてしまうかもしれないと少しでも危惧されている方は、地元の商店に発注をお願いします。
現地の事業主は自分で届けることも大丈夫と了解をもらっています。
もしくは支援物資を女川町内の商店に事前に発注しておけば、物品を女川町内で受け取って自分で直接手渡しすることも可能です。
同じく被災者に物品がわたるにしても、支援物資を外から持ち込めば民業圧迫の恐れがありますが、女川町内で購入すれば経済が回り、一転して『復興支援』になります。
事前準備によって大手流通企業に入る利益を、女川町の事業主に回してもらいたいのです。

当然、町の電気屋さんでは価格面で大手流通業に到底かないません。
同じ予算で一つでも多く手配し、一人でも多くの人に物資を届けたいというお気持ちもわかります。
しかし、物資を持ち込んで配るだけでは、復興に貢献しないどころか逆に悪化させてしまうという現実をご理解いただきたいのです。
物資をもらう人は喜び、地元の事業主は感謝し、支援者は復興に寄与し物資持ち込みの手間とコストも省けます。

復旧と復興の両立を図る 『女川支援物資 地買地消運動』 を是非ご検討いただきたく存じます。



■物資が被災者に渡るまでの流れ■

・支援者が被災地の業者を通して支援物資を調達することを計画
 (事前に物資を提供する先を検討・決定しておく)
   ↓
・窓口である 女川町商工会 に連絡し、調達可能な地元の事業主の連絡先を教えてもらう
   ↓
・地元事業主に連絡 購入と配達(もしくは 引き取り)について打合せ
   ↓
・支援物資を配達してもらう(もしくは 引き取って直接渡す)



受付窓口:女川町商工会
電話番号:0225-53-3310
受付時間:平日のみ 9:00~17:00

お気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。



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地元で復興に携わる方がここまで言うというのはかなり言い辛い部分もあったかと思います


が非常に簡潔に状況を説明して、また代替策も提案して下さっています。






女川だけでなく、被災地での支援活動を。と考えている方がいらっしゃったら是非



こういった、意見もあるという事を広く伝えて頂きたいな~と思っています。






勿論、女川をはじめ被災地ではこれからまだまだ様々な形での支援が必要だという事は



末尾ながら付け加えさせてもらいます。





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総合体育館仮設住宅に出没する通称ニャンコセンセー
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# by melodynelson-2812 | 2011-11-27 21:11 | 東北復興へ向けて