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ちょっとずつ




  前回のブログ記事のコメントのお返事もしていないのに大変恐縮ですが次の記事を・・・





失礼ながらお返事は後日ゆっくりとさせて頂きます040.gif





今週の頭から女川に帰ってきているのですが





なんだ、かんだとこちらにいると忙しくて。。。。






一日があっという間に過ぎてゆくんです。





仮設住宅に畳が入るという事で置いてあるものを撤去、そのついでに大掃除をしたり




昨日は、かねてから噂を聞いて行きたかった



石巻、渡波の牡蠣小屋にも行ってきました。


かき小屋渡波


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しかし実は、美味しそうな新鮮な牡蠣を前に入店は断念・・・



何故なら・・・




牡蠣小屋に行く前に



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こんな大盛り ”かき天丼”を完食した後で、さすがの私も何も食べられない状態でした。。。



そうそうこの”かき天丼”を食べたお店でも、知り合いに出くわして



立ち話しに興じたり、そうこうしてるうちに地震が来たりと・・・・



なんだか女川にいるとやたらと忙しいんです。(・・・と言い訳)








もうすぐあれから一年。



あれこれとやはり考えてしまうのですが・・・



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 東松島市の野蒜海岸







故郷の海を見るとやっぱり安心しますね~。





波の音を聞いて海の匂いを嗅ぐとやっぱり思う。




 自分は海が好きなんだな~。    





故郷の 海と山と自然が好きなんだな~。





という事。





あー、あれから一年か~。
 

# by melodynelson-2812 | 2012-03-09 22:10 | 東北復興へ向けて

雄勝の猫の旅

雄勝に思う



ブログ友達でもあり尊敬する友人でもあるローマ在住の junkoさんが


女川に来たときに近くの石巻市雄勝町を訪れた時のことをブログにしていらしゃる。



雄勝に思う



junkoさんのブログ


現在の雄勝町の様子に関してはjunko さんのブログをご覧になってほしい。





私はかれこれ3、4年前の秋のとても天気の良い日に旦那と二人で雄勝町で


とても心地よい一日を過ごした事がある。



母に ”雄勝町に美味しいと評判のお蕎麦屋がある” と聞いて


そのお蕎麦屋目当てに、  乗客が殆どいないローカルバスに揺られて


雄勝町に行った日の写真をアップしたい。





そう、雄勝町なんて震災前はあまり知られていなかった場所で震災の後は


その被害の大きさや建物の上にバスが乗っている映像ばかりが印象に残るけど



かつての雄勝町のあののんびりした秋の日の浜の町が、


やっぱり私にとっては雄勝町なんだ。。。。


それを知ってほしいと言う意味を込めてかつての美しい雄勝町の写真をアップします。






雄勝町というのは旧町名で今は石巻市の一部となっていますが、


古くから硯が有名で、

雄勝硯といえば、ちょっとした物なのです。



当然雄勝硯館のような物もあり、そちらも尋ねたのですが・・・・



写真を撮るのを失念していました。




まずは高い所から景色を見ようと小さな神社へと昇ってみる。




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海岸沿いを歩いて見る。

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雄勝という町は湾に沿ってほそーく居住地が存在している。


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さっぱ船と呼ばれる漁師さんが使う小型の船が何艘も。



実を言えば浜の子供は中学や高校くらいからこのさっぱ船をなんとなーく操縦できたりすることも


珍しくない。。。。 ま、大きな声では言えないけが・・




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立派なお寺も。


ここで太陽の下で日光浴をしている蛇を見つけて、うちの旦那は非常に驚いていた。



女川ではサルの軍団に遭遇しているし、非常にワイルドな場所だ。。。。と感心していたっけ。。




そうそうお目当てのお蕎麦屋さんは・・




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こんな素敵なテラスがあって



手打ちの美味しいお蕎麦をゆっくりと楽しめて・・・



とって雰囲気の良いお蕎麦屋さんでした。



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お店の下にある花梨の木。



ちょうど花梨の実がなり始めた頃で、お蕎麦屋のご主人がわざわざ実を取ってきてくれて




”花梨酒にしてもよいし、車に置いておくと消臭効果もありますよ。”



と大きな実を二つくれた。






本当に、この辺りはあっちこっちで色んな物をくれる




そして、勿論 遠慮なく 頂く。






感謝・感謝



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天気の良い秋の午後。




バスの時間まで住宅街をウロウロしていると・・・




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この子に遭遇。




いい面構えの子。




近くの家からこの子の名前を呼ぶ女性の声が聞こえるけど



この子は全く無視して・・・・



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わ・・・・わかったよ~




とこの子のテリトリーからは撤退。




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海水と交わる小さな川べりに座ってしばし日向ぼっこ・・



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こんな小さな町にもこんな立派な乳がんの検査ができるバスがあるのか!と



旦那が非常に感心していたっけ。




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そう。



確かにあそこにはそれぞれの穏やかな生活があった。






あれがずーっと続くと誰もが信じていたのに。






帰りのバスの運転手さんは



行きの運転手さんと一緒だった!!!




そしてまたもや乗客は私達だけ。







くねくね道を通って山を越えて女川への帰路についた楽しい一日だった 。






女川のあの町の風景と同じく雄勝のあの町の風景も




もう無くなってしまったんだなあ。。。



信じがたい。




女川町も人口流出は激しいけれども新しい町を復活させようと、小さい町だけにまとまれる部分もある。




雄勝町は仮設住宅の戸数も圧倒的に少なく人口流出が激しく



町の存続を真剣に危ぶんでいる人もいる。







それでも雄勝の漁業を復活させようとこんな活動されている方もいます。



その名も



オーガッツ





オーガッツのメンバーの男らしい写真がまぶしすぎますが・・・





”そだての住人”というシステムもあります。




お客様でもなく、支援者でもなく



”住人”という表現が良いと思う。



あんな穏やかな町の住人に、ちょっとした縁でなれたらそれも素敵だと思う。





一度こちらのサイト見てみて下さい!!
# by melodynelson-2812 | 2012-03-07 10:40 |

女川災害FM存続の危機?!


 yahoo ニュースでこんな記事を見つけた。



 女川災害FMが存続の危機 



困る。


大変 困る



この女川災害FM ご存知ない方は・・・こちら ↓


女川災害FM




去年の4月と今年の1月にNHKのドキュメンタリーで取り上げられたので



それでご存知の方もいるかもしれません。



NHKドキュメント がんばっぺラジオ。


このラジオは女川でボランティア作業している時に随分聞きました~。



そしてスペインにいる時もサイマルラジオ

を通して聞くことができるので


時々聞いて楽しませてもらっています。




音楽のセレクトが 「演歌」「AKB」「ジャニーズ」「昭和」「アニソン」


などその時によって差が激しいのでその日の傾向についてボランティア仲間と盛り上がったり




お昼もおながわ☆なう






">”この人さ聞いでみっちゃ という女川の方達のインタビューや、



最近は


 ”町長さ聞いでみっちゃ という町長へのインタビュー。



を聞いて思わず笑わせられたり いや、意外な発見があったり。。




エンターテイメントの面だけでなく




なんといっても女川災害FMは 私が必要としている



情報量が格段に多い





つい数日前も町の一部地域に停電がありましたが、彼らからの情報でいち早く被害情報を


知ることができました。




地震や台風、そして浸水被害がある時にはこの災害FMが活躍します。



勿論、町のイベント情報や町からのお知らせなど等・・。



事業を再開した商店や事業主からのお知らせ・・・。



数え上げたらキリがない程の情報量なのです。




それ以外にも去年はさんま祭りからの中継や、町議会選挙の速報、当選議員のインタビュー


などもされており



私はこれぞ真の意味のジャーナリズムなのでは?と思っていました。





個人的な関わりとしては



去年12月、仮町舎で行われた新らしい女川町議会の一般質問。


聞きに来ていた町民は多くありませんでした。



それでも初日は大手、地方新聞の記者さんが数十分だけいて写真を撮って行きましたが



災害FMのスタッフの方はパソコンやらスマホやらを抱えて欠かさず聴講にいらっしゃって


いました。


(二日目には向こうも不思議な顔してこちらを見て挨拶してくれたっけ。。。)




そんな彼らの活動が存続の危機???  





しかも活動場所の問題とな・・。




申し訳ないが、彼らのスタジオの前を何度も通りかかったけど


それはそれは小さな仮設スタジオだった。



あそこで去年の暑い時も雨の時も地震の時も活動されていた。




申し訳ないが、確かに女川町は用地不足ではあるけれどもあの小さなスタジオを設置する



スペースすらない。



とは にわかには信じられない。。。。      




しかも彼らの活動費に関しては町から一切出されていない訳ですが



町民への益を考えたら、彼らに無償で土地を提供するべきだと思うのですが??

(注:現在の土地は町から無償で提供されています。)






土地の使用期限が迫っていますが、その前に納得のいく解決策が見つかる事を



心から 願っています。。 





蛇足ながら・・・





実は私はこの 女川災害FM 



に出演させてもらっています。024.gif




いつも ”この人さ聞いでみっちゃ。”を聞いて笑わせてもらったり感心させられたり


していたので、



ある日 ”今年の目標は災害FM出演なんです。” とスタッフの方に打ち明けると。。





  ”よっしゃっ!! 



と二つ返事で出演許可してくれたのです。 071.gif





なんて素敵なラジオ。。。




女川災害FM 一度 サイマルラジオ を通じて聞いてみませんか??




そして、災害FMラジオが存続となりますよう、



応援お願いいたします。。。。



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# by melodynelson-2812 | 2012-02-27 23:19 | 東北復興へ向けて

原発アウトロー青春白書

 今月は何かと忙しかったのですが、この本はページ数も少ないし全篇が会話形式になっているので


あっという間に読み終わりました。





原発アウトロー青春白書(ナックルズ選書)




この本はジャーナリストの久田将義氏が福島原発の地元、相双地区(双葉・浪江・小高・大熊町


等の地区)出身で原発事故前も後も福島原発で作業員として働いている若者達にインタビューを


した内容をまとめた物です。




殆どが3人の若者の会話でなりたっているので、正直ちょっと状況が分からない部分もあったり


真意が曖昧な所もありましたが、私は非常に興味深く読みました。




私自身原発立地の町で育ちましたし、(本書の中でもちらりと女川の地名が出てきますが・・)


福島と宮城の沿岸部の原発立地の過疎の町の雰囲気、若者の様子というのは、


私には嫌という程リアルに思い描けます。



むしろその話し言葉を追っているうちに


町の潮臭い空気や、原発に向かうバスに乗り込む作業着姿の若者達の後ろ姿や


乱暴で悲しいけれどもでもどこかコミックな話し方なんかが浮かんできて




自分が地元で若者達の話しを聞いているかのような感覚に陥りました。




匿名性を守る為に彼らの顔写真は出ていませんが読み進めていくうちに


著書内の若者が 脳内で勝手に若年の親戚の男の子達の顔に変換されてしまって


彼らの過酷な作業環境を考えると、本当に辛い気持ちになり怒りがこみ上げてきます。




 ”うちらが実際作業してる内容で福島、無事になんの?原発が大丈夫になんの?
思わねえべ?
毎日ケーブル引っ張って。訳わかんない。元に戻らねえだろう。プラスにはなんねえべプラマイゼロだろ。今やっている仕事で。”


”一号機、久しぶりに見た時は鳥肌モン。想像していた以上だった。周りの状況が酷かったし。
建屋の周りの瓦礫とかが凄くて。
土手とかに穴があいているし。飛行機が来ても壊れないという東電の説明ウソだったんだなと思った。” 







東電の下請けの下請けのそのまた下請けの下請けの会社で働く彼らは新人の頃に

”特別教育”と呼ばれる被爆の危険性に関する<感覚をマヒさせる為の>研修を受けるのですが

東電の人達からはいつも

”ここの原発は飛行機が来ても壊れない”と説明されていたそうなのです。



3月11日に福島第一で作業をしていた彼らは、死ぬ思いをしながらそれぞれ原発に近い自宅に

帰り、そして続く12日の水素爆発の ”ボンッ”という音を聞き、地元を離れ

暫くは避難をするもののまた結局福島原発に帰ってきます。




 「うちらは原発で仕事してたじゃん。原発作業員が原発の仕事しねえでどうする。訳のわかんねい
奴がやって何年もかかるんだったらうちらが行って早くやったほうがいいぞって」

それ聞いて先輩は男だなって。素直に”うわっ”って思った。だから俺もそれに答える感じで
「うちらにもできることあるんですかね?」って答えた。
「でもぶっちゃけ怖いっす」とも言った。

それから俺にとって、絶対戻れないと思った地元だけど考えが変わったのが震災後、
初めてまともに自分の町を見た時だった。

その衝撃。

<中略>

「前みたいに暮らしたいね。地元やっぱり戻りたいね。自分ちがいいね。」ってそん時だ。
「本当にやっぱり地元に戻りたいな」って。「前みたいな生活したいな」って。きっかけといえば
それかな・
  




 ”原発で金もらって地元で暮らして、原発のせいで地元ダメになって。原発怖いわ。地元戻れない。
地元もういいや。そうじゃねえだろう。一でも二でも何かなるってそう思うしかないって
そう思わなきゃやってられないんだって。前みたいに皆戻ってきてくれて住めればベストじゃん。”

”やっぱり戻りたいじゃん。でも元通りってまずないべな。何十年後になるかも知れないけど
子供が出来てたら戻らない。俺も。その時、その時で。
立ち入り禁止エリアで絶対に通れないって言ったらまだ諦めつくかもしれないけど。
一時帰宅とかなしで。 そしたらもう本当にだめなんだなって。” 




この著者はいたずらに彼らを英雄化しようという意図はないと思います。


この著者は”はじめに”で原発関連の報道の一過性を批判し、


政府に東電に一石を投じたかった。と書いている。



彼らをいたずらに英雄化して(”フクシマ50”などのように。)物語として消費して


そして全てをあっという間に忘れ去る。



なんてことは最もこの著者が嫌う状況だと思います。




正直、私の中では親戚のまだ若い男の子達として脳内変換されている彼らのこれらの


言葉を聞いて、私は偉いなとか感謝とかの感情よりもまず、



原発というシステムそのもの、そしてこの事故のむごさが悲しいし、



政府、東電の対応の”他人事さ加減”に心底腹がたちます。



同時に原発立地の町は東電マネーで潤ってきたのでこのような状況になっても



やむ終えないというような


”自業自得”論が全く的外れである事も分かります。








インタビュー中彼らはこんな絶望的な事も言っている



 「今は何で働いているか・・心意気じゃないすか。”でもやってる”そういう気持ちで始めはやっていたわけじゃないですか。でもやっているうちにわかってくるんですよね。
これ意味ないなって。今の仕事意味ないなって。これやっても別に変わらないなって。

情報も入ってこないし、一つの現場の情報しか入ってこないすよ。それ考えると故郷に戻りたいからやっているっていうより食っていくためにやっているしという感じですし。
でもどっかで見切りつけなきゃってのはあるよね・・。」


「最近は俺らもう使い捨てって気持ちしかないですね
」 



なんて悲しい絶望的な言葉なんだろう???



事故から日にちがたってこういう絶望的な気持ちでいる人が現実にいるという事を忘れ始めていると


思う今日この頃。


この日本人の忘れやすさといったら。





 「今、日本の国土の一部が失われようとしてんじゃん。福島県の福島原発20キロ圏内。
俺達が育った街。
難しいことはわかんねえけど、これって国難って奴だべ?戦後始って以来の国難って言う人も
いるんでしょ?今まで住んでいた土地に誰もいなくなるかも知れねえ。
日本国民の生命と財産を守るのが国家なら、今こそ政治家はそういうの果たさなきゃならないんじゃねえの?

去年の10月以来、東京都内や横浜市内とか首都圏で放射性物質が検出されたでしょ。
それを連日ワイドショーが報道した。
じゃ全国の放射線量を調べるべきじゃねえの?それはそれで意味ある調査かもしんねぇけど、
でも忘れてないないかっていいたい。


最も考えなければならないのは福島の人たちの事じゃねえの?


宮城も含めたまずは被災地だべ。」
 






正直こんなニュースを見て心底ゲンナリしていたけど



「青森の雪、被爆不安でイベント中止 那覇」




全くその通りだと思う。




彼らの飾らないストレートな言葉こそ本当にストンとくる。




そうそう、最近話題のこの本。



   「原発危機と東大話法」  




買う気もないし読んでもいませんが、

レトリックだけは上手で、まったく現実感や当事者意識にかけるいわゆる”御用学者”や


”官僚”の話し方を指して ”東大話法”というのだそうですが・・・





いちいち頭に ”東大 ”とか付けるのがなんか・・・今更・・というのは今はおいて置いて、




東大話法とは対極をいく彼らの話法。 すごく伝わる物が多い。





名もない若者達に感謝の気持ちと、お姉さん的に体を心配する気持ちで一杯になります。


そして、彼らをとことんまで犠牲にしてなおも苦しめる


原発というシステム、


国のあり方、東京電力。



絶対に許すことはできません。


<追加>
著者の久田将義氏のツィッターアカウントを見たらこのようなつぶやきをされていました!

久田将義@masayoshih
”原発アウトロー青春白書”の感想。著者である僕の心の中が可視化されたかのような・・。
有難うございます。



と、今日のこの記事のURLを貼っていらっしゃいました!!!


久田氏の他の著書を拝見して勝手にコワモテの方と想像しておりましたが、一読者の感想に注意を払い

お礼を仰るなんて。


久田氏がいかにこの本を通して彼らのような人たちの事を知らしめんとしているのか、その執念を

感じました。




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# by melodynelson-2812 | 2012-02-22 19:46 | 読書

フランス大統領選挙 その1



 ついに    70日  をきりましたね~





何って??   勿論





フランス大統領選挙です。





もう、毎回大統領選の度に思うのですが 面白すぎます。



フランス大統領選挙。





自分が住んでいながらスペインの選挙にさっぱり興味を感じられないのですが




フランス大統領選は次から次へと面白い事が起こるしもー



目が離せません!! 





この面白さはやぱりフランスの大統領選が 直接選挙 だからなのか、




それともフランスの政治家の面々のキャラの強さから来るのか・・・。




おかげでフランスのメディアから目が離せません。




スペインも失業対策の改革など政治的には動きがありますが、申し訳ないけどフランス政治界




のドタバタ劇の面白さには及ばない。





最近はほぼ毎日 CANAL PLUS の Le petit journal をチェックしていますがあ~、笑わせて貰っています。






フランス大統領選の主な候補者は



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現フランス大統領  ニコラ・サルコジ。


現在の所オフィシアルな大統領選挙活動は始めていないという物の


現大統領ということでメディアへの露出度が高い事。



そしてこの方、


先日ラジオにて現シャネルのデザイナー カール・ラガーフェルドをして




”いつもパンツの丈が妙に短すぎよね、忙しくてそんな事構ってられないのね。可哀想に。”



と言わしめた



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ドイツの首相 アンゲラ・メルケル首相



の実質の応援を取り付けていて、先日も二人でフランス3とドイツのテレビで共同インタビュー


に応じていた。


まあ、要はこのユーロ経済危機の最中にこれだけ親密な ”メルケル・サルコジー”の仲を


引き裂いたらどうなるのか分かっているんだろうね・・


という脅しという名の選挙運動でもあるのですが・・・




ギリシャのように、EU(実質的にはドイツ)の意向が国内政治にまで及ぶのを嫌う投票者も当然



いる訳だし、この”メルコジー作戦”はどっちに転ぶのか見えない所でもあります。






そして対するPS(フランス社会党)の候補は



フランス大統領選挙 その1_b0228941_10212516.jpg




フランソワ・オランド氏。




現在までの所 世論調査では毎回僅差でサルコジー氏よりも指示を得ているオランド氏は



言わずと知れた前回サルコジ氏に大統領選で敗退した候補者



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セゴレーヌ・ロアイヤル女史の元旦那(といっても二人は事実婚だったのですが・・、前回の


大統領戦後に二人は20年以上に及ぶ事実婚に終わりを告げそれぞれ別のパートナーと新しい


生活を始めているという・・the フランスな男女関係・・) 





これでまたオランド氏がサルコジに負けたら(元)夫婦二人で敗退という事になるんだ・・。





そしてこの大統領選をさらに面白くしているのは




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フランスの極右政党 FN(国民戦線)の新党首 マリーン・ルベン女史。




彼女はFNの前党首 ジャン・マリー・ルベンの愛娘なのでですが



下品・意地悪・ニセ金髪に代表されるでも何故か妙に女を感じさせる容姿  


と大衆が怖いもの見たさで歓迎する三大要素を兼ね備えている上に



父親同様、トンでも発言が多いのでメディア的にはやはり面白すぎるキャラです。




現在の所、大統領選挙に立候補するのに必要なフランス国内の自治体の長からのサイン(500人


からのサインが必要です)がまだ集まっていないのですが、



これは父親同様、最後の最後まで ”サインが集まらないっ!フランスの選挙制度は私達の妨害を


しているっ!”というある種の犠牲者的立場を強調しようというそんな効果を狙ってギリギリまで


サスペンスを演出しているだけだと思うので、確実に彼女は候補になるでしょう。






以前は意外に第一回投票で残るのはこのマリーン・ルベン女史なんでは???



と思っていましたが、




最近のサルコジの選挙公約


”移民問題”と ”失業者” に関して国民投票を行いたい。



や、




何よりもサルコジが選んだ内務大臣



フランス大統領選挙 その1_b0228941_10533030.jpg




クロード・ゲアンの



ゲッペルズも真っ青な ”人種差別・フランス人優位発言”が立て続いて



意外に 極右政党FN(国民戦線)指示者の票がサルコジに流れるのではないかと思っています。



クロード・ゲアンが差別発言をする度にマリーン・ルペンが




”うちとこの真似すんなー!!!” と抗議していますが、気持ちも分かります。







最近面白かったのは



ユーモリスト(コメディアン)の ステファン・ギヨンのポスターの話し。





このユーモリストのステファン・ギヨン、男性雑誌GQフランス版で2011年のスタイルのある


男性にも選ばれた個人的にはかなり好きなタイプのユーモリストなのですが




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去年、サルコジを始め政治家への過激な発言を問題視されて


ラジオ局 ”France Inter ”をクビにされたという経歴を持つのですが


ちなみに私たまに聴くこのラジオ局 、仮にも ”左派知識人のラジオ局”と


捉えられている”France Inter” が過激発言を理由にパーソナリティをクビにするというのは


当時かなり問題になったのですが・・






そのステファン・ギヨンがパリで行うワンマンショーのこのポスターが




フランス大統領選挙 その1_b0228941_1154026.jpg





今年の1月にパリの地下鉄構内から一斉に撤去されたのです。




ちなみにこのポスターに書かれている文言は




”2012年5月 ワタクシ、ステファン・ギヨン    もおいとまします。”




2012年5月といえば二回の投票を終えて、大統領選の結果が出ている頃。




このポスターは暗にニコラ・サルコジーが選挙に落ちて立ち去る事を仄めかしているのです。





このポスターがパリの地下鉄構内から撤去されたといのはその命令がどこから来たのかは



不明としてもかなり問題ではありますが、




撤去が決定した日に前出のcanal plus の Le petit journal に生出演して


皮肉且つエレガントに笑い飛ばしていましたが、正直撤去された事で逆にこのショーの


宣伝になったようです。




そういえばFrance Inter を急にクビになった時もcanal plus の同番組に急遽生出演していたな・・




このフランス大統領選、えてして30日を切ったあたりから更に面白くなるんです♪♪




あー、目が離せませんっっ。       
# by melodynelson-2812 | 2012-02-13 11:28 | 時事