昨日、被災地に着いた私、昨日は何をしたかというと・・・ 温泉施設に行ってきました いえ、冗談でなくて本当にそうなんです。 私の両親が最近住み始めた新居は、狭いながらも思ったよりも快適そうで一先ず安心。 長い旅を終えて、朝食を食べ終わった私が思わず ”あー、シャワー浴びたい!” というと、母が申し訳なさそうに ”ここじゃ、まだお風呂に入れないんだよ・・・”と言います。 電気もガスも復活しましたが、ここは都市ガスがまだ復活していないのです。 なので、引っ越して以来両親は親戚の家に貰い風呂に行っているようなのです。 自分の不用意な発言を後悔しましたが、すかさず母は ”その代わり今日の午後は車でいける距離の温泉施設に行こう。” と言います。 ”長旅を癒してもらいたい、というのもあるけど自分自身も貰い風呂ではゆっくりと入浴を 楽しむ事もできないから、時々はお金を払ってでも日帰り入浴に行きたいんだ。” という母の説明に納得し、親子3人で温泉施設に行ってきました。 母と向き合って大浴場で温泉に入っていると、心地よくて あんな事がおきた事が信じられないようですが・・・ それでも偶然温泉で行き会った、知人と母の会話は ”あらー、生きてたのー?みんな生きてる???” 多分、日本で温泉地で人の生き死にの確認がなされているのは多分ここだけでしょう。 大いなる日常と非日常が同居する場所、それが被災地なのです。 うちの父は健康の為にと、朝ご飯の前に新居の周りを散歩します。 今日などは、爽やかな五月晴れの朝の散歩・・・。 その日常に広がる光景は 一見するとただ路駐されているかと思われる車もよく見ると、 処分される旨の告知が貼ってあります。 海水に浸かった車は外的な破損がなくても、廃車になります。 ちなみに、一般的な自動車保険では、自然災害での損害はカバーされません(知ってました?) 大いなる日常と、想像を超える非日常・・・。 大型商業施設で、電化製品を見ている若い2人組みの女性・・ ”うわー、これ超安ーい。しかも新しいモデルだっちゃ。” この会話だけを聞くと、まるでそれは何気ない若い女性の買い物の風景ですが・・ その後の会話は ”うーん、でもカセツの抽選当たってから考えなきゃだな~。” カセツというのは仮設住宅のことです。 ここではケータイやメアドと同じように”カセツ”が使われつつあります。 温泉にしっかり温まり、脱衣所を一緒に出た先ほどまで一緒の湯船に浸かっていた女性達 脱衣所を出る時は、赤十字社の作業着を着ていました。 ここの近くには自衛隊の臨時基地がある為か、明らかに自衛隊員という人がたくさんいます。 日常と非日常の混沌(カオス) テレビでは衝撃的な映像や、美談ばかりが取り上げられますが でも、被災地の人達はなんとか非日常の中で日常を取りもどそうとしながらも 日常の中に暴力的に入り込んでくる非日常との混沌の中を生きています。 にほんブログ村 にほんブログ村
by melodynelson-2812
| 2011-05-12 16:49
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