なんだか今日は余震がやたらと多いのですが、不感症気味になっている私です。
でも、外で元気に遊んでいた女の子が地震が来たら大泣きし始めた時は、ちょっと・・ しょげてしまいました。 やっぱりストレス感じているんだな~・・。 前回のブログでも問題山積みな被災地の現状を書いたり、復興への道のりは長い事を 強調しました。 私が撮った写真も悲惨な物です。 でも、こちらに来てから ”なんか・・いいなぁ・・”と心が温かくなる経験もたくさんしました。 今被害の大きいところを歩いていると思わず ”ここはカトマンドゥかボンベイか??”と思うような、バックパックかついで頭にタオル巻いた青年がうろうろしています。 そして毎日元気に挨拶してくれる自衛隊の方々、復興事業でこちらに入っている人達・・ 多分、今ここは”精悍な”の枕詞がつく青年の密度濃しです。 犬と戯れる隊員さん達 ここで会う人達の顔は ”人間の顔 ”をしています。 物質的には満たされていても、虚栄と無関心だけの生活をしている人達のような ”のっぺらぼー”の顔とは違います。 昨日も今日も母と一緒に町役場に行って、様々な事務手続きに追われました。 身分証を何も持たないで逃れた人達が、罹災証明書、本人証明 etc... そして多くの人が死亡証明書などの書類の申請に追われているのです。 混雑を避けるために、行政区ごとに申請日が区切られていて今日はうちの両親達の区の日なのです。 二人で小学生用の低い椅子に座って順番を待っていると ”おばちゃん!無事だった??” とうちの母に話しかけて来る人あり。 見ると茶髪のいかにも今時のかなり若い青年でした。 どうやらうちの母と知り合いのようです。 ”あー!元気ー!無事だったんだね~!” とお決まりの挨拶。 元々私は人見知りしないタイプなので、3人で世間話しをはじめると その青年は、 津波の日は大型の本屋の2階だか3階に逃げて難を逃れたものの、水がいつまで経ってもひかず 救助は来ず。 3日目に食料もつきかけ、見知らぬ人同士の事、食べ物を巡って諍いがおき始めたため 浮かんでいた船を捕まえて、やる気のある人達でその船に乗り込んで手で水を掻きながら 進みつつ、向かいのコンビニへの侵入を試みたのだとか・・・( そこの店長がちょうど 一緒に避難していたので、盗難じゃなんだよ。と付け加えてくれた) でも、自動ドアがブロックされて開かず止む無く波の威力で壊れたガラスの部分から入る事を 決めて、なんとあの寒い中で洋服を脱いで水に潜ってコンビニへ進入、上の棚に置いてある 食べ物を集めたのだという。しかし、壊れたガラスを通る時にガラスで腕を切り、 救助後すぐに病院に行くも、麻酔が絶対的に不足していた為、麻酔無しで縫合をしたのだ。 という事を語ってくれた!! ”・・・・大変だったんだね~・・・。” の後に ”で、仕事は? ”と聞くと ”・・・解雇になったんだ。求職中だよ・・・・” と照れ笑いしながら言います。 ”大変だね~・・・” とため息をつく私におかまいなしに彼は ”でもさ、家にいてもどうしようもないしヘドロ除去のボランティアに行っているんだ。 で、ボランティアに来ているあちこちの人とすげー知り合いになった。 沖縄からだって来てる人いるんだよ。 やる気あるし、良い人ばっかりだよ。みんな良い人” と続けます。 職を失ったと言うのに、なんだか目をキラキラさせて・・・イキイキとすら見えます。 ”なんか、町の雰囲気がすごい良くなったと思う。 みんな助け合って、がんばろうって そういう雰囲気を感じるんだ。 そういう雰囲気、おれはすごい好きだ。良いと思う。 歩いているとみんな挨拶しあう。 そういうのなんか、良いよ。 ” 私は、なんだか彼の言葉に感動して・・ ”だってさ、町には何にも無くなったんだもん。今あるものって言ったら人の気持ちだけ なんだから。。。その気持ちを出し合わないと。” と訳のわからない相槌を打ってみた。 でも、なんか その彼の笑顔にすごい感動してしまった・・・・。 ちょっと感動に浸っていたら、青年君の番号が呼ばれて行ってしまった。 母に ”あの子いくつ?” と聞くと ”うーん、相当若いよ。20代前半。 ” ”良いこというね。気持ちが良い子だよ・・・” とおばさん発言をしていると、私達の番号が呼ばれて窓口に行きました。 手続きの途中で、誰かに肩を叩かれると その青年君でした。 ”じゃ、お先に。 元気でね ” と笑顔。 そして最後は ”ま、がんぱっぺ~ ” テレビでは ”がんばって”は言わない方が良いとかなんとかグダグダ能書きたれてますが、 やっぱり元気がでるよ。 がんぱっぺ~ 青年君、君は仕事も失って詳しく聞かなかったけどかなりの確立で家も失ってると思う。 でも、彼は10年後、20年後 きっと良い大人になると確信しています。 自慢じゃないけど、私は人よりもかなり多くの人間と接してきました。 だから分る。 あの経験を乗り越えたから俺は。と自身を持てる日がきっと来る。 彼だって、地震におびえていた女の子だって。 私はかなり強い確信をもって10年後、20年後・・・津波、原発の被災地からきっとすごい 人が出てくると思っています。 きっと、きっと 出て来ると信じています。 津波に負けず大きくなれよー にほんブログ村 にほんブログ村
by melodynelson-2812
| 2011-05-20 00:16
| 東北復興へ向けて
|
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